「野生生物と社会」学会
![]() 「野性生物と社会」学会(やせいせいぶつとしゃかいがっかい 英: Association of Wildlife and Human Society)、旧称:野生生物保護学会(やせいせいぶつほごがっかい 英: Wildlife Conservation Society)は、自然と人間、特に野生生物との関係を新しい視角から問い直し、真にあるべき価値観と方法論を持って自然に接するための学問の発展を目的とする学会である。会員数は約400人。野生生物にかかわる「知のプラットホーム」という、現場に生かせる野生生物に関する知識の基盤としての学会、そして野生生物と人間の関係から、「生態系にかかわる人間と人間の関係」にまで領域を広げた学会として活動をしている。 概要
会員
活動内容学術大会開催年に1回行われる大会。学会理事会、口頭発表、ポスター発表、テーマセッション、総会、懇親会、シンポジウム、ポスター発表などが行われる。 学会誌発行
運営組織
設立経緯とその役割近年、人間と自然との共存が盛んに叫ばれている中、野生生物の保護と管理に科学的な関心を持つ者に広く開かれた学会として設立された。自然保護問題を多く抱えたアジア太平洋地域の中で数少ない野生生物保護団体として活動を広げている。 日本は世界でも有数の野生生物製品消費国であるにもかかわらず、国内で野生生物の絶滅問題などが議論されることが少なく、自分たちの消費活動が野生生物の危機につながっていることを自覚していないことが多い。野生生物保護学会はこの現状の中、野生生物・生態系の保護・管理、エコツーリズム、エコシステムマネージメント、自然とかかわる人間に関する研究と実践・協働を目的に活動している。人間と自然の共存を探る学会はまだ国際的にも少ない。大学や研究機関に所属する研究者だけでなく、行政や民間団体、企業などに籍をおく多様な立場の会員が野生生物保護学を発展させるべく集っている。野生生物と人間の関係に加えて、生態系にかかわるに人間と人間のかかわりにまで領域を広げ、現場で活かせる知識を基盤に置くことをこれからの方向としている。 青年部会平成17年の金沢大会において、野生生物保護における知のプラットフォームとして設立された。未来を担う若手研究者を対象に相互の交流を促進し、学際的な知識や技術の習得と共有を目的とする。 行政研究部会野生生物に関わる行政は、自然環境保全、生物多様性、自然再生など、時代のキーワードの変化と共に対象が広がりかつ専門性が高くなりつつある。国・都道府県・市町村などにおいても、住民サービス、公物管理、規制運用というこれまでの枠を超えた科学的・計画的な行政が求められるようになっている。 また、地球規模での環境悪化が深刻化する時代にあって、地域に根ざした生態系管理を着実に展開していくためには、科学的知見の充実とともに、野生生物行政全体のレベルアップが強く望まれている。また一方で、担い手問題の解決、順応的管理の実現、地域に根ざす多様な行動主体の発現など、行政と研究が本格的に協働して取り組むことなくしては具現化できない課題も山積している。 このような情勢において、今後発展的に野生生物保護における行政と研究の協働を推進していくため、野生生物保護学会に行政研究部会が設立された。 関連項目参考文献
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