かんむり座アルファ星
概要白色のと黄色の主系列星からなる連星で、17.3599日の周期で変光するアルゴル型の食変光星だが、眼視で変光を確認するのは難しい。A型主系列星の主星AとG型主系列星の伴星Bの平均距離は0.2au、遠点では0.27au、近点では0.13auまで近づく[6]。おおぐま座運動星団のメンバーであると考えられている[6]。 学術的意義→「ジョンソンのUBVシステム」および「等級 (天文)」も参照
A0Vaのスペクトルを持つ白色のA型主系列星である。U等級が+3.85等、B等級が+3.88等、V等級が3.90等と、波長毎の明るさに大きな差がないことから、1953年にジョンソンとモーガンが提案し、国際天文学連合に採用されたいわゆる「ジョンソンUBVシステム」において、V等級、U等級、B等級の基準とされた[8]。UBVシステムにおいては、北極標準星野にありA0Vのスペクトルを持つ、こと座α星(ベガ)、おおぐま座γ星、おとめ座109番星、へびつかい座γ星、うみへび座C星 (HR 3314) 、そしてかんむり座α星の6つの星の国際式写真実視等級がV 等級の原点として定められた[9]。そして、6つの星の平均の U - B、B - Vを0として(すなわち U = B = V として)U等級とB等級の原点が決められた[9]。 名称学名はα Coronae Borealis(略称はα CrB)。固有名のアルフェッカ[2] (Alphecca[3][4]) は、アラビア語で「欠けたものの明るいもの(明星)」を意味する نير الفكّة nayyir al-fakka に由来する。「欠けたもの」とは、かんむり座の作る半円の弧のことを指す[3]。2016年7月20日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Alphecca をかんむり座α星Aの固有名として正式に承認した[4]。 別名のゲンマ[2] (Gemma[3]) ラテン語で「真珠」や「宝石」を意味する言葉に由来する[3]。 脚注注釈出典
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