たくさんのふしぎ『たくさんのふしぎ』は、福音館書店が発売している月刊科学絵本シリーズ。小学3・4年生向け。全40ページ。 概要1985年4月に創刊。小学校3年生以上向けに、科学的な絵本を毎月刊行している。執筆者は毎月異なり、著名な執筆者に谷川俊太郎、タイガー立石、星野道夫、角野栄子、本川達雄、高頭祥八、森枝卓士らがいる。 人気だった作品は、「たくさんのふしぎ傑作集」と題して福音館書店から単行本化されている[1]。 巻末に「ふしぎ新聞」と呼ばれる新聞型の連載ページが付属している。主なコーナーは、著者のコメントのほか、たくさんのふしぎの会員と、校腸(こうちょう)(校長ではない)高橋幸子とのチャット系の、毎月のテーマに合わせたお便りを紹介する「みみずの学校コーナー」。 福音館書店が刊行している他の科学的な月刊誌には現在「かがくのとも」(5〜6歳向け、1969年創刊)と「ちいさなかがくのとも」(3〜5歳向け、2002年創刊)がある。 節目の号
単行本化された作品「たくさんのふしぎ」で人気のあった号は「たくさんのふしぎ傑作集」として福音館書店から単行本化されている。また、「たくさんのふしぎ」で出た号の中には、後に他社から単行本化された作品もある。 たくさんのふしぎ傑作集1989年から「たくさんのふしぎ傑作集」として表紙(作品によっては記述も)を初出時より一部改訂して刊行している。中には月刊誌として刊行されてから10年、20年経ってから傑作集で復刊する作品もある[2]。 1980年代に単行本化された主な作品
1990年代前半に単行本化された主な作品
1990年代後半に単行本化された主な作品
2000年代前半に単行本化された主な作品
2000年代後半に単行本化された主な作品
2010年代前半に単行本化された主な作品
2010年代後半に単行本化された主な作品
他社から単行本化
関連本
喫煙描写による販売中止2010年2月号『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』(太田大輔 文・絵)は、販売中止されることが2009年12月28日に発表された[3][4]。作品内で主人公の祖父「吉夫」はたばこ好きの設定となっており、孫二人と一緒にいる場面でもパイプで喫煙している姿も複数描かれている。また、巻末に「たばこと塩の博物館」の協力がクレジットされている。これらにより、世界保健機関 (WHO) によるたばこ規制枠組条約に違反しているとの指摘や、「たばこと塩の博物館」の運営母体である日本たばこ産業 (JT) の関与が疑われるとの指摘もあった。福音館書店は喫煙および受動喫煙による健康被害の認識が足りなかったことを認め、協力のクレジットは作品内で描かれる江戸時代の風俗に関して時代考証を依頼したためで、日本たばこ産業が作品内容に関与した疑いは否定し、販売中止および回収の決定を発表した。 関連項目脚注・出典
外部リンク |
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