アッパーカット!/夕立ち!スルー・ザ・レインボー
「アッパーカット!/夕立ち!スルー・ザ・レインボー」(アッパーカット!/ゆうだち!スルー・ザ・レインボー)は、女性アイドルグループ『アップアップガールズ(仮)』の3枚目のCDシングル[2]。2012年6月30日に先行発売された後[2][3]、同年7月25日に一般発売(全国流通)された[2][3]。 当シングルのサウンドプロデュースは秋葉原MOGRAのDJであるPandaBoYとfu_mouが担当している[2][3]。また、PandaBoYによる曲「アッパーカット!」は、アップアップガールズ(仮)の代表曲と評されることがあり[4][5][6]、ライブでは定番の曲となっている[6]。 背景アップアップガールズ(仮)は、2011年に結成されて以降約1年間オリジナル曲が無かったが[7]、2012年3月31日に初のCDシングル「Going my ↑」をリリースし[8][9]、6月3日には2枚目のCDシングル「バレバレI LOVE YOU」をリリースした[10][11]。いずれも、シングルタイトル曲はmichitomoによる楽曲であり、PandaBoYは両曲を聴き「この人は王道の人なんだ」と思ったという[12]。当シングルは、3枚目のCDシングルとなる[2]。 制作PandaBoYとfu_mouは元々ネットレーベル『ALTEMA RECORDS』から楽曲をリリースしていた[13][注釈 1]。そのことがきっかけとなって、2人は2012年4月初めに楽曲の制作依頼を受けたという[13]。依頼を受けたPandaBoYは、木村由姫の「LOVE & JOY」に影響を受け「アッパーカット!」を制作した[12]。アッパーカットという言葉は、楽曲の制作依頼側との打ち合わせを行う中で「這い上がる」「アップアップ」という2つのキーワードから出てきたものだという[12]。PandaBoYは、作詞した経験を持っていなかったが「ボクシング Wikipedia」という言葉で検索し「あとは上から言葉をさがして(笑)」作詞を行った[12]。 また、テレ朝動画の番組『上々少女's』[注釈 2] #21 - #22で、レコーディングやその準備の模様が放送された[16][17]。メンバーの森咲樹は、レコーディングに苦労し「これは泣きそう」「私こんなにリズム感無かったっけ」とコメントを残している[18]。 リリース2012年5月20日、六本木ヒルズ イベントスペースumuにて行われた「idol LINE」 LIVE vol.2に参加し[19]、3枚目のCDシングルが6月30日に発売されることを発表した[20]。また、5月21日には、スタッフにより告知された[21]。 6月10日、「アッパーカット!」「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」両曲の(仮)CDを2枚同時に発売した[22][23]。 6月22日、「アッパーカット!」と「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」の配信が開始され[24]、6月30日には当シングルの先行発売が開始された[2][3]。その後、7月25日には一般発売(全国流通)された[2][3]。 翌2013年1月30日には、「アッパーカット!」「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」両曲を収録したアルバム『ファーストアルバム(仮)』が発売された[25]。8月3日には「アッパーカット!」を収録した配信限定アルバム『夏フェス参戦記念!8/3「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」セットリストアルバム』の配信が始まり[26]、8月10日には[27]、同じく「アッパーカット!」を収録した配信限定アルバム『夏フェス参戦記念!8/10「IDOL NATION 2013」セットリストアルバム』の配信が始まった[28]。 アートワーク当シングルのジャケットは、漫画家のナカGによるイラストで[2][3]、ジャケットの中面にはボクシングがテーマとなっている漫画が掲載されている[2][3]。 6月13日に配信が開始された上々少女's #21において、CDシングルのジャケットがアップアップガールズ(仮)のメンバーの写真ではなく、漫画家のナカGによって描かれることが発表された[29]。漫画の主人公を決定する模様も放送され、ナカGの推しメン1人が主人公とされることになった[30]。推しメンは3位→2位→1位の順で発表され、3位は森咲樹・2位は関根梓・1位は仙石みなみであり、主人公は仙石となった[31]。この結果に対し、森は「何かあるといつも仙石ですよ。どういうことですかー。」とコメントしている[32]。また、悪役も決定することになり、ナカGの推しメン第7位(アップアップガールズ(仮)のメンバー数は7名)の古川小夏が悪役となった[33][34]。6月20日に配信が開始された上々少女's #22では、ジャケットが公開された[35]。 音楽PandaBoYによる[2][3]曲「アッパーカット!」は、ボクシングのパンチの1種であるアッパーカットをモチーフとしており[36]、アップテンポなユーロビート風味の曲となっている[22]。 fu_mouによる曲「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」は、ナタリーによれば「エモーショナルなロックチューン」[2]、BARKSによれば「激しいシンセポップ」となっている[22]。 振り付けダンスの振り付けは両曲とも竹中夏海である[2][3]。「アッパーカット!」の振り付けは、曲の「アッパーさを体現する激しい」ものであり[2][3]、イントロの準備運動風の動きから始まり、立ち位置・ダンスのフォーメーションが変化し続ける振り付けになっている[22]。竹中によれば「ボクシングの試合の流れ」を表しているという[37]。また、上々少女's #22において、竹中夏海によるダンスレッスンの模様も放送された[38]。 ミュージック・ビデオ「アッパーカット!」は、2013年に、映像作家のUKYO Inaba監督によりミュージック・ビデオ(MV)が制作された[39]。「アップアップタイフーン」のMVとは異なり「ストイックなライティングでクールな感じを意識し」たものだという[39]。メンバーの佐保明梨は、約1年前に発売された「アッパーカット!」のMVを撮影することになった理由について「アプガの代表曲みたいな感じだから、多分PVを作るとなったら、アッパーカット!のを作ることになった」と推測している[40]。 2013年6月16日、「アッパーカット!」のMVの撮影が「アップアップタイフーン」の撮影と同時に行われた[41]。室内で、仙石・森・佐保・新井愛瞳による「アッパーカット!」の撮影が行われた[42]後に「アップアップタイフーン」の撮影が行われた[43]。「アッパーカット!」の撮影はボクシングジムでも行われ[44]、「戦闘態勢のイメージカット」[45]「ダンスパート」[46]「仙石vs佐保のボクシングシーン」[47]の撮影が行われた。仙石vs佐保の勝負は、一度仙石が佐保に倒されるが、仙石が立ち上がり佐保を倒すという設定になっている[48]。ただし、佐保を倒すシーンは映されていない[48]。 同年7月31日に配信が開始された上々少女's #80において、同MVが初公開され[49]、8月2日にはYouTubeでも公開された[6][50]。8月28日には同MV・同MVの別バージョンである「Dance Shot Ver.」・同MVの撮影風景等が収録されたDVD『アップアップガールズ(仮) THE DVD 〜ミニMV集 おまけつき〜』が発売された[51]。 ライヴ・パフォーマンス2012年6月10日、同グループはDUO MUSIC EXCHANGEにて行われた『@JAM the Field アイドルコレクション』に参加し[52]、「アッパーカット!」と「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」を初披露した[22][53]。また、同ライブの模様や、ライブの前に行われたダンスレッスンの模様・イベント前の舞台裏の模様などが6月27日に配信が開始された上々少女's #23で放送された[54]。 6月15日、同グループは池袋サンシャインシティのアルパ地下1階の噴水広場にて行われた『新星堂サンシャインシティアルパ店OPEN記念イベント』に参加し[55]、「アッパーカット!」など5曲を披露した[36]。6月10日に行われた『@JAM the Field アイドルコレクション』ではメンバーの佐藤綾乃が病欠したため、メンバー7人での「アッパーカット!」披露は初となった[36]。また、このイベントの模様や、イベント前の舞台裏の模様は、7月4日に配信が開始された上々少女's #24で放送された[56]。 8月4日には、日本テレビの番組『新進気鋭』にて「アッパーカット!」を披露した[57]。これは、アップアップガールズ(仮)にとって「地上波初の歌パフォーマンス」とされている[57]。 シングル収録曲
リリース日一覧
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク
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