アメリカ合衆国保健福祉長官
アメリカ合衆国保健福祉長官(アメリカがっしゅうこくほけんふくしちょうかん、United States Secretary of Health and Human Services)は、保健行政を管掌するアメリカ合衆国保健福祉省の長である。日本では所管任務の一部(厚生行政)を同じくする厚生労働省(旧厚生省)が存在することから、直訳に近い「保健福祉長官」では無く「厚生長官」という訳が用いられることもある[1][2]。 日本の厚生労働大臣に相当する。 歴史1979年、保健教育福祉省は保健福祉省と教育省とに分割された。最後の保健教育福祉長官であるパトリシア・ロバーツ・ハリスは、初代保健福祉長官に就任した。 長官はアメリカ国民の境遇と関心事を主要任務としている。より具体的には、保健、福祉、所得安定策に関する大統領への助言などである。また長官は保健福祉省が承認された計画を実施し、また同省の目的を世間に啓発する活動を管理する[3]。 2001年9月のアメリカ同時多発テロ事件及び一連の炭疽菌事件の後、同職はテロとの戦いにおいて比類無き重要性を帯びた。当時のトミー・トンプソン長官は就任時に「なぜテロリストが容易であるはずの食料供給への攻撃をこれまでしてこなかったのか、私は未だに理解できない」と述べている。多くの学者の一致した見解によれば、仮に食料(殊に牛乳)が攻撃された場合、約10万人に影響が及ぶという [4]。 2008年12月11日、バラク・オバマ次期大統領はトム・ダシュル(炭疽菌を送りつけられた一人だった)を9代目保健福祉長官に指名する考えを表明したが、翌2009年2月4日にダシュルに過去の納税漏れが発覚したことから辞退したため、チャールズ・ジョンソンによる代行を経て、3月2日に指名されていたカンザス州のキャスリーン・セベリウス州知事が4月28日に就任した。 歴代保健福祉長官
脚注出典
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