アメリカ合衆国副大統領就任宣誓![]() アメリカ合衆国副大統領就任宣誓(アメリカがっしゅうこくふくだいとうりょうしゅうにんせんせい、英: oath of office of the vice president of the United States)は、アメリカ合衆国副大統領が就任する前に行う誓約あるいは確約である。アメリカ合衆国議会の議員や政府の閣僚が行うものと同じである。 予期せぬ出来事で次期大統領が着任できない場合には副大統領が大統領に昇格することになるので、次期大統領が就任式で宣誓を行う前に、次期副大統領は、就任式の会場に赴き、宣誓を行うことになっている。アメリカ合衆国憲法第2条第1節第8項には次期大統領が行うべき宣誓について明記されており、次期副大統領については宣誓を行うべきとは記述されていないが、憲法第6条第3項ですべての政府の要職に就く者(連邦または州、選出または任命)は憲法の擁護を誓約せねばならないと記述されているので、これに基づいて行われる。1937年以降、憲法修正第20条(1933年批准)により、就任日は3月4日から変更され1月20日になっている。その年に、副大統領の就任宣誓もアメリカ合衆国議会議事堂の上院から屋外の大統領就任式の会場に変更された[1]。 宣誓文は、以下のようなものである。"I"と"do"の間には宣誓者本人のフルネームが入る。
背景第1議会は、1789年5月に宣誓法enを可決し、上院議員のみが副大統領(上院議長でもある)の就任宣誓の立会人になれるとした。その年の暮れに、議会は、裁判所がすべての誓約と確約に立ち会えるようにする法律を可決した。1789年以降、宣誓は議会により数度の変更を経ている。副大統領、上院議員、下院議員、その他の政府役職者が復唱する現在の誓約は1884年から使われている[1]。 副大統領職が1789年に創設されてから、その後の1世紀の間、副大統領は、大統領が就任宣誓を行う日(3月4日)に宣誓していたが、会場は別々であり、通常は副大統領が議長となる上院で行われた。20世紀半ばまでは、退任する副大統領または上院仮議長(副大統領が欠けた際に議長を代行する最高位の上院議員)の立ち会いで宣誓していた。常にではないが、時々、副大統領が上院で短い演説を行った。 これまで上院仮議長が20回も就任宣誓に立ち会い、その他、退任する副大統領が12回、最高裁判所陪席判事が10回、最高裁判所長官が6回、仮議長でない上院議員が5回、下院議長が4回、判事が2回、領事が1回(記録がない1回がある)それぞれ立会人を務めた。Warren E. Burger元最高裁判所長官は最多の3回も立会人を務めた。 就任宣誓はのべ59回行われ、47回がアメリカ合衆国議会議事堂の敷地内の数ヶ所で行われた。ホワイトハウスでは3回、フィラデルフィアのコングレス・ホールでは2回行われた。また、フェデラル・ホール、Old Brick Capitol、キューバのハバナ、ニューヨークの私邸、オブザーバトリー・サークル1番地においてもそれぞれ1回行われた。19世紀初頭に、重要性が相対的に欠如していたからか、副大統領の就任宣誓が行われた場所のうち2例が不明である。 次期大統領のウィリアム・R・キングの健康状態が悪化したことで、第32議会の最終日の1853年3月3日に成立した法律により、キングは休養地のハバナで就任宣誓を行うことが許可された。現在に至るまで、外国で就任宣誓を行ったのはキングただ一人である。 これまで行われた就任宣誓
備考: 上表において日付にアスタリスク(*)があるのは、翌日の公式な式典における宣誓ではなく、日曜日に行われた法定の就任宣誓を示している。 宣誓中の出来事
脚注
関連項目 |
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