アメリカ国家社会党

アメリカ国家社会党
National Socialist Party of America
国名	アメリカ合衆国
成立年月日	1970年
解散年月日	1980年
前身政党	アメリカ・ナチ党
本部所在地	アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ
政治的思想・立場	ネオナチ
シンボル	ハーケンクロイツ

アメリカ国家社会党（アメリカこっかしゃかいとう、英語: National Socialist Party of America、略称：NSPA）は、アメリカ合衆国の政治団体。

1960年代に勢力を拡大したアメリカ・ナチ党を母体とする。1967年に党首のジョージ・リンカーン・ロックウェルが暗殺されて副党首のマティアス・コールが後を継いだが、ロックウェルを信奉していたフランク・コーリン（英語版）は神秘主義に傾倒するコールと思想的に対立し、1970年に離党してアメリカ国家社会党を結成した。

コーリンはイリノイ州シカゴに党本部を置き、マルケット公園（英語版）で定期的に反アフリカ系アメリカ人のデモ活動を実施した。しかし、近隣住民からの抗議を受けたシカゴ当局は公園使用料として25万ドルをNSPAに請求し、納付されない限り公園でデモを行うことを禁止した。これに対してコーリンは、シカゴ当局からの制限を受けていない郊外のユダヤ系アメリカ人居住地区スコーキーでデモを行う許可を求め、イリノイ州最高裁判所はアメリカ合衆国憲法修正第1条に基きデモを許可した^[1][2]。

1977年にコーリンはスコーキーでデモ行進を実施することを公表した。しかし、スコーキーにはホロコーストの生存者が住んでいたため、ネオナチ団体であるNSAPとユダヤ防衛同盟との衝突を危惧したアメリカ自由人権協会はデモを止めさせるため裁判所に提訴した。裁判は合衆国最高裁判所まで続いたが、最終的には憲法修正第1条を理由にデモは許可された。

1980年のコーリンの逮捕（罪状は、少年への性的暴行）を機に解党した。

• アメリカ国家社会党対スコーキー村事件 - スコーキーでのデモを巡る訴訟の名称。
• スコーキー（英語版） - スコーキー事件を題材にしたテレビ映画。
• ブルース・ブラザース - スコーキー事件を題材にした映画。

• “Smith v. Collin - US Supreme Court decision permitting marches (denying the village's appeal)”. findlaw.com (1978年10月16日). 2007年9月13日閲覧。

表 話 編 歴 ネオナチ
団体	活動中 ドイツ とオーストリア ドイツ国家民主党 ヨーロッパ ロシア帝国運動 ルシッチ・グループ アゾフ大隊 Combat 18 黄金の夜明け 国際 アフリカーナー抵抗運動 アーリアン・ブラザーフッド クリスチャンアイデンティティー デイリー・ストーマー 国家社会主義日本労働者党 国家社会主義運動 国家社会主義者世界連合 活動停止 ドイツ とオーストリア 国家社会主義地下組織 ドイツ社会主義帝国党 ヨーロッパ ウクライナ社会民族党/ウクライナの愛国者/社会民族会議 国際 アメリカ・ナチ党 アメリカ国家社会党 伝統主義青年ネットワーク
人物	アンネシュ・ベーリング・ブレイビク デービッド・デューク マイク・イノク ジョゼフ・フランクリン J・T・レディ ベイクド・アラスカ デイヴィッド・アーヴィング マティアス・コール マリー・アーデルハイト・ツア・リッペ チャールズ・マンソン ユースタス・マリンズ レヴィーロ・P・オリヴァー ウィリアム・ルーサー・ピアース オットー・エルンスト・レーマー ジョージ・リンカーン・ロックウェル ハンス＝ウルリッヒ・ルーデル オットー・スコルツェニー オットー・シュトラッサー リチャード・B・スペンサー ティラ・テキーラ ユージン・テレブランシュ ヴァルグ・ヴィーケネス
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