アメリカ学業的十種競技(アメリカがくぎょうてきじゅうしゅきょうぎ、英語:United States Academic Decathlon、略称:USAD)は、アメリカ合衆国で1982年に創立された[1]学業的十種競技である。4つの国(アメリカ、イギリス、カナダ、中国)からの学生は、芸術、経済学、随筆、インタビュー、語学と文学、数学、音楽、科学、社会科学、スピーチの十種項目に競技し、最高の10,000の点数を取るとメダルとカップを獲得する。
概要
基本
学校で学生のGPAによって、栄誉組(Honor)(3.750-4.00GPA)、学者組(Scholastic)(3.00-3.749GPA)、代表組(Varsity)(0.00-2.999GPA)[2]という三つのグループ(各3人)に選出した九つの学生は、代表隊に担当して、他の同じ部門の学校と勝負する。部門を分かる方法は学校の学生人数によって、大きい学校・中型の学校・小さい学校と決める。
勝負の方法は十種の競技に得る点数の比較:一人で、その十の項目に各1,000点、最後に全部10,000点を取れる。そして、各グループで一番高い二つ点数を加えて、最後に最高60,000点の学校総合成績を出る。その成績の全国ランキングの前四つの学校は栄誉の旗をもらえる。
アメリカ学業的十種競技の中国区競技の金・銀・銅メダル。
また、個人で競技を参加することもできる。参加した人は、他の個人選手と10,000点内の比較をして、勝負して、個人的専門賞をもらう。
さらに、十種競技で毎種のそれぞれのランキングもある。成績によって、学生は金メダル・銀メダル・銅メダルをもらえる。
特別
毎年に特別コンテストの超級クイズ(Super Quiz)も行う。当年の芸術、経済学、語学と文学、数学、音楽、科学、社会科学からの問題がある。3つのラウンドで、栄誉組・学者組・代表組からの学生が答える。最後に点数の一番高い学校が特別賞をもらえる。2012年以前、超級クイズは正式の競技の一部、しかし、その後、この項目は特別コンテストになった。
他の特別賞は:Jerry Helgeson記念賞、各校代表隊のMVP賞、各校代表隊の最高成績学生賞、年度ルーキーチーム(Rookie Team)賞、一番大きい進歩を取った代表組学生賞、ピーターソン博士全国チャンピオン賞など。
特に、経済学・社会科学の専科に対する記念賞もある。それは、USADの歴史で有名な人物を記念して、単独の科目で優秀な学生に与える賞である。
歴史
学習ガイド
1984年から学習ガイド(後で資料ガイド、Resource Guideと称す)は、学生に競技を準備するために、USAD委員会の公式補充教材。学校は教材の料金を支払完了後、ガイドがUSAD本部から発送する。ガイドは芸術、経済学、語学と文学、数学、音楽、科学、社会科学の科目を含む。特に1994年以降、USAD毎年の主題があるとき、ガイドは全てあの主題をめぐる。当年度の競技を行う前の一年の春に公式ガイドが発表。例えば、2017−2018のUSAD学習ガイドは2017年5月15日から販売開始[2]。
競技の級別
- アメリカの各州内タウン級競技(Local)− ラウンド1の問題を採用。
- アメリカの各州内地方級競技(Regional)− ラウンド2の問題を採用。成績が一番高い学校のみは次の級別を進入可能[5][6]。
- アメリカの各州級競技(State)− ラウンド3の問題を採用。成績が一番高い学校のみは次の級別を進入可能。(外国の参加学校はその級別で全国競技。「一番高い学校のみ」の制限はなし)
- アメリカの全国競技(National)− ラウンド4の問題を採用。外国の学校もアメリカの学校と一緒に競技をする。
競技過程
- 芸術、経済学、語学と文学、数学、音楽、科学、社会科学の6つ科目の筆記試験。各科の完成時間は30分、問題は50つ。
- インタビューとスピーチ。前者は5分の時間内、試験官のいろんな問題(当年度の競技科目相関、競技の準備、個人の生活経歴)を答える。後者は準備したスピーチ(Prepared Speech)と即興スピーチ(Impromptu Speech)の分別がある。準備したスピーチは、3.5−4分の時間内、自分で選択と準備した主題を巡って、演説する。即興スピーチは、試験現場に試験官が提供された3つの主題の中の1つを選択し、その主題を巡って、1.5−2分の時間内演説する。
- 超級クイズ。これは十種競技の中で唯一のリレー項目である。栄誉組・学者組・代表組からの学生がステージで3つのラウンドの問題を答えるとき、学生の親と他の客がステージの下で観覧する。
- 中国だけにある特別項目:評価センター(Assessment Center)。学生は、提供された道具と器材を利用し、要求の機械や装置を作る。
*以上の競技項目の順は変化することがある。
毎年の競技種類・主題
毎年の競技種類の中、随筆とインタビューとスピーチがある。
1982−1994
競技種類は経済、芸術、語学と文学、数学、科学、社会科学と超級クイズ。特別な主題はなし。
1994−1997
競技種類は1982−1994と同じ。
1997以降
- 1997−1998:芸術、語学と文学、数学、音楽、科学、社会科学と超級クイズ。主題は「外を見よう:社会を変える力」。
- 1998−1999:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「奥を見よう:意識のセンスを発展」。
- 1999−2000:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「前を見よう:未来を作る」。
- 2000−2001:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「自分を了解」。
- 2001−2002:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「他人を了解」。
- 2002−2003:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「自然を了解」。
- 2003−2004:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「アメリカ:国の成長」。
- 2004−2005:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「古い世界を探す」。
- 2005−2006:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「欧州の文芸復興:更新と改革」。
- 2006−2007:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「中国とその世界に与える影響」。
- 2007−2008:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「内戦の歴史」。
- 2008−2009:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「ラテンアメリカと重点のメキシコ」。
- 2009−2010:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「フランス大革命」。
- 2010−2011:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、社会科学と超級クイズ。主題は「世界恐慌(1929年)」。
- 2011−2012:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と超級クイズ。主題は「帝国の時代」。
- 2012−2013:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「ロシア」。
- 2013−2014:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「第一次世界大戦」。
- 2014−2015:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「新しいエネルギー:機敏と創新」。
- 2015−2016:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「インド」。
- 2016−2017:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「第二次世界大戦」。
- 2017−2018:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「アフリカ」。
- 2018−2019:経済、芸術、語学と文学、数学、音楽、科学と社会科学。主題は「1960年代:変革の十年」[7]。
- 1982 - カリフォルニア州のパロアルト高校
- 1983 - カリフォルニア州のパロアルト高校
- 1984 - テキサス州のJ.J.ピアース高校
- 1985 - テキサス州のJ.J.ピアース高校
- 1986 - テキサス州のJ.J.ピアース高校
- 1987 - カリフォルニア州のジョン・マーシャル高校
- 1988 - テキサス州のJ.J.ピアース高校
- 1989 - カリフォルニア州のウィリアム・ハワード・タフト高校
- 1990 - テキサス州のレークハイランズ高校
- 1991 - テキサス州のJ.J.ピアース高校
- 1992 - テキサス州のJ・フランク・ドービ高校
- 1993 - テキサス州のプラノイースト高校
- 1994 - カリフォルニア州のウィリアム・ハワード・タフト高校
- 1995 - カリフォルニア州のジョン・マーシャル高校
- 1996 - テキサス州のJ・フランク・ドービ高校
- 1997 - テキサス州のジェームズ・E・テイラー高校
- 1998 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 1999 - カリフォルニア州のムーアパーク高校
- 2000 - テキサス州のジェームズ・E・テイラー高校
- 2001 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 2002 - ウィスコンシン州のウォーケシャウェスト高校
- 2003 - カリフォルニア州のムーアパーク高校
- 2004 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 2005 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 2006 - カリフォルニア州のウィリアム・ハワード・タフト高校
- 2007 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 2008 - カリフォルニア州のムーアパーク高校
- 2009 - カリフォルニア州のムーアパーク高校
- 2010 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 2011 - カリフォルニア州のグラナダ・ヒルズ・チャーター高校
- 2012 - カリフォルニア州のグラナダ・ヒルズ・チャーター高校
- 2013 - カリフォルニア州のグラナダ・ヒルズ・チャーター高校
- 2014 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校
- 2015 - カリフォルニア州のグラナダ・ヒルズ・チャーター高校
- 2016 - カリフォルニア州のグラナダ・ヒルズ・チャーター高校
- 2017 - カリフォルニア州のグラナダ・ヒルズ・チャーター高校[8]
- 2018 - カリフォルニア州のエル・カミノリアル高校[8]
脚注
- ^ a b c http://www.usad.org/About/Our-History.aspx
- ^ a b http://www.usad.org
- ^ a b c d e f g h i j k http://www.usad.org/About/Our-History/USAD-HISTORY-WEB-Revised-08-04-16-(1).aspx
- ^ http://www.usad-china.org
- ^ https://webcitation.org/query?url=http%3A%2F%2Fwww.academicdecathlon.org%2Fwhat.htm&date=2009-04-29
- ^ https://webcitation.org/query?url=http%3A%2F%2Fwww.usafunds.org%2Fnews%2F26feb2008%2Fupd022608b.htm&date=2009-04-20
- ^ “United States Academic Decathlon - USAD Home”. usad.org. 2018年6月22日閲覧。
- ^ a b “United States Academic Decathlon - Past Results”. usad.org. 2018年6月22日閲覧。
外部リンク