アルミランテ・クレメンテ級駆逐艦
アルミランテ・クレメンテ級駆逐艦(スペイン語: Destructores Clase Almirante Clemente)は、ベネズエラ海軍の駆逐艦の艦級(後にフリゲートに類別変更)。1953年に6隻がイタリアに発注され[1]、1956年より順次に竣工した[2]。インドネシア海軍も2隻を購入し、1956年に就役させたほか[3]、ポルトガル海軍も装備を削減した派生型1隻を就役させた[4]。 設計船体構造は軽量型で、広範にアルミニウム合金が導入された。ただしこのため脆弱となり、多くの問題に悩まされた。なお居住区および指揮統制区画には空調が施されていた[2]。減揺装置として、デニー・ブラウン社製のフィンスタビライザーが設置されていた[5]。 機関にはギアード・タービン方式が採用されており、フォスター・ホイーラー式ボイラー2缶と蒸気タービン2基をくみあわせてスクリュープロペラ2軸を駆動し、34ノットを発揮した。その後、1984年から1985年にかけて、イタリアのCNRジェノヴァ造船所で主機の換装工事が行われ、GMT 16-645 E7CAディーゼルエンジン2基が搭載された[2]。 装備艦砲としては全自動式の45口径10.2cm連装高角砲(QF 4インチ砲Mk.XVI)が搭載され、レーダー照準に対応していた。対空兵器としては60口径40mm連装機銃2基と80口径20mm単装機銃8基が搭載された[2]。 その後、近代化改装が行われた。まず1962年、「アルミランテ・ガルシア」「アルミランテ・ブリオン」「ヘネラル・アウストリア」を対象として、防空・対潜戦能力を強化する改修が行われ、20mm機銃を撤去して対潜迫撃砲が搭載された[6]。 また「アルミランテ・クレメンテ」「ヘネラル・モラン」は、1968年から1975年にかけて、より広範な改修を受けた。102mm砲のかわりに62口径76mm単装速射砲(76mmコンパット砲)を搭載し、射撃指揮装置はRTN-10X追尾レーダーを備えたNA-10に更新され、捜索レーダーもAWS-2に換装された。またソナーもプレッシーMS-26に換装され、対潜兵器も324mm3連装魚雷発射管に変更された[2]。 兵装・電装諸元表
同型艦一覧
出典
参考文献
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