イタロ・ハウス
イタロハウス(Italo house)は、ハウスとイタロ・ディスコを組み合わせた、イタリア、イギリス、アメリカで1980年代後半から1990年台前半に人気の高かったハウス・ミュージックである。イタリア語を英語に直訳した一部の曲の、英語歌詞の意味が不明という点が指摘される場合もある。 概要/特徴イタロ・ハウスの音楽的特徴は、無機質なシカゴ・ハウスのレコードよりもヴォーカルがソウルフルであり、サウンドは主にエレクトリックの)ピアノのコードが使われている点にある。よく知られている曲としては、ブラック・ボックスの「エブリバディ・エブリバディ」(1990)や"Ride On Time" (1989) 、「ストライク・イット・アップ」(1991)が挙げられる。[1]アメリカの消費者団体は、ブラック・ボックスとミニ・バネリを、ビデオで歌っている歌手と、実際に歌っている歌手が異なり、消費者を欺いているとして、ロサンゼルスの連邦地裁に訴えている。[2]歌手マーサ・ウォッシュは、Black Boxのメンバーを虚偽の広告で1990年9月に訴え、同年12月に法廷外で和解した。[3]イタロ・ダンスの音楽家にはエル・チコ。アレックス・リー、ジノ・ラテイーノらがいる。[4] アメリカのソウル・シンガーを起用した、BB&Qバンド[5][6]やチェンジらの「イタロディスコ」とは異なるホットでソウルフルなサウンドが特徴であり、イタロハウスはその機械的で無機質なビートが特徴だった。 歴史イタロハウスは1990年代初頭からポピュラーになった。このジャンルは元々Gianfranco Bortolottiのプロダクションによって開拓された。彼の別名義はCappella、R.A.F、East Side Beat[7]そして49ersがある。イタリアで作られたレコードは1990/91年のUKダンスチャートでヒットした。Ashaの"JJ Tribute"、DJ Hの"Think About"、Last Rhythmの"Last Rhythm"そしてJinnyの"Keep Warm"のような曲のメロディーは高揚感がありハッピーなバイブを奏でていた。K-Klass、BassheadsそしてFelixのようなアーティストたちは、イタリアンピアノサウンドをベースに、高揚感のあるメロディーを今も作り出しているが、DJ Sashaのようなそのサウンドのパイオニアたちは、ずっと前にピアノハウスのハッピーなバイブから離れて他のスタイルを模索している[8]。 90年代後半以降のイタリアではマイナーなジャンル扱いだったが、2010年代半ばあたりから、Micky MoreやAndy teeといった、イタロハウスにルーツを持つ、新世代のアーティストたちがあらわれ、精力的に楽曲リリース、Remixなどを行った。日本では1990年代以降、イタリア制作のユーロビートが、avexのスーパーユーロビートシリーズに収録され、ユーロビート愛好者の間で根強く愛聴された。 主なアーティスト
主なレコードレーベル
脚注
関連項目 |
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