イマーシブ・フォート東京(イマーシブ・フォートとうきょう、英語: IMMERSIVE FORT TOKYO)は、東京都江東区青海に所在する、イマーシブ・テーマパークである。2024年3月1日開業。運営は刀社グループ[1]。キャッチコピーは「さぁ、感動の最前列へ」[2]
概要
ヴィーナスフォートの内装
2022年8月31日に完全閉館したパレットタウンの跡地に新たな賑わいを創出するための開発計画の検討が進められているが、そのうち、森ビルが所有する「ヴィーナスフォート」の跡地の暫定利用施設(建物を活用)として2024年3月1日に開業した[3][4][注 1]。
2025年3月1日に大幅なリニューアルをし、「イマーシブ・ストーリーズ 〜誰も知らなかった本当のヘンゼルとグレーテル〜」「スパイ・アクション!」「パーティー・フェスタ!」「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」「第五人格 イマーシブ・チェイス」「ジャック・ザ・リッパー」の6アトラクションが営業を終了した。現在は、「ザ・シャーロック-ジェームズ・モリアーティーの逆襲-」「江戸花魁奇譚」「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」「今際の国のアリス イマーシブ・デスゲーム」の4アトラクションが体験出来る。[5][2]
リニューアルに伴い、「喫茶フラワー」「ドルチェ・ヴィータ」「ザ・キャバレー」が営業終了し、「Casa di PERONI(カーサ・ディ・ペローニ)」がメニューを変更をし、現在(2025年3月現在)は、Casa di PERONI(カーサ・ディ・ペローニ)のみ営業している。[6]
チケットが個別制となり、各アトラクションに料金を払う方式に変更された。[5]その為、入園料が無料に変更された。(料金は後述)
施設は旧ヴィーナスフォートの建物内跡地のうち2階と3階のエリアに開業した。同施設の特徴でもあった中世ヨーロッパ風の街並みを再現した内装の雰囲気を最大限に活かしながら、物語に没入するための空間として音響・照明・細部にわたる装飾までライブ・エンターテインメントとして作り込むことで、新たなテーマパークとして再活用される[1]。
パーク内にはイマーシブシアターを中心とした4種類のアトラクションと、物販・飲食店舗を設け、その全てが、アトラクションに参加した来園者が物語に入り込み当事者として関わる完全没入体験(イマーシブ体験)のみで構成される世界初のテーマパークとなる[7]。
商業施設のテーマパークとしての再活用は短期間かつ小規模な投資で実現できる施策で、刀社はこれを、従来のテーマパークのような大規模開発を必要とせず、商業施設をはじめ学校などの跡地を活用して展開、移植のできる持続可能な新しい開発方法としている[8]。
アトラクション
- 出典:[2][4][9][10][11]
- 以下断りのない限り、施設導入日時は本施設開業日時となる。
ベイカーストリート
- ザ・シャーロック-ジェームズ・モリアーティーの逆襲- 体験時間- 約120分 料金- 7,800円
中央広場
- 今際の国のアリス イマーシブ・デスゲーム 体験時間- 約60分 料金- 4,800円
3階(中央広場付近)
- 東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ 体験時間- 105分 料金- 7,800円
- 江戸花魁奇譚 体験時間- 約70分 料金- 14,800円
飲食店舗
- Casa di PERONI(カーサ・ディ・ペローニ)[12]
物販店舗
施設用語
- フォルテヴィータ
- 本施設の主な舞台となるヨーロッパのイタリアのとある地にある「魅惑のリゾート」と呼ばれるリゾート施設。歴史を感じさせる風光明媚な観光地として広く知られており、「一夜にして人生が変わる」と評判されている。施設内の多くの店は閉店準備の最中である[15]。連続の怪事件や闇オークション、曰くつきの人物が集まる裏路地も存在する[1][3][4][16][17]。
- フォルテヴィータ観光局の調査では、観光客数は近年増加の一途を辿っている。連日同町では連続殺人事件が起きており、数年にわたって治安悪化の懸念が高くなる傾向であった。それでも現時点では観光客を巻き込む事態までには至っていないが、万全を期して観光局の指導により夜間の店の営業に中止命令がなされた。これに対し住民からは早朝再開を望む声が上がっている[17]。
- メインゲート
- 正面玄関にあたるエリア。リニューアルでノースストリート側が通行出来なくなった。
- サウスストリート / ノースストリート
- いずれもメインゲートとゴールデンプラザの間に位置するエリア[9]。
- 中央広場
- ゴールデンプラザ、サウスストリート、ノースストリート、メインゲートの間に位置する広場。ここから広場の横にあるエスカレーターまたはエレベーターで3階に登ると、「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」「江戸花魁奇譚」があるエリアに移動することが可能[9]。
- ゴールデンプラザ
- 旧ヴィーナスフォートの噴水広場にあたるエリア。噴水の周りには飲食店として「Casa di PERONI(カーサ・ディ・ペローが出店している[2]。
- 階段広場
- ゴールデンプラザ、ローズプラザ、裏路地の間に位置する広場。
- ローズプラザ
- シャーロックゲートと階段広場の間に位置する広場。
- ベイカーストリート
- 教会広場とローズプラザの間に位置する広場。このエリアで「ザ・シャーロック-ベイカー街連続殺人事件」が行われる[9]。
- 教会広場
- ベイカーストリートの先の突き当たりに聳え立つ教会がある広場。このエリアで「ベイカーズ・サーカス」が行われる[9]。
オフィシャル・マーケティング・パートナー
アクセス
出典:[19]
不祥事
2024年3月7日、運営はGoogle マップでの口コミの投稿を依頼するリーフレットをゲストに配布し、口コミを投稿した人にはパーク内のショップまたはレストランにて使用できる1,000円分のクーポンを渡していた。この行為はGoogleのポリシーに違反する行為である。運営は翌3月8日に謝罪し、クーポンの配布を中止したとともに、リーフレットを受け取った可能性のあるゲストに対し、口コミの削除を依頼した[20]。
脚注
注釈
- ^ 森ビルによるパレットタウン跡地遊休施設の利活用として、ヴィーナスフォート跡地の建物を暫定的に貸し出し営業されており、同社は今後の再開発(開発計画)も検討している[1][3]。
- ^ 施設公式サイト、施設公式新聞の5ページ目には左記の名称、施設公式タウンマップには「ギャレリア・デラヴィータ」とそれぞれ表記されている[9][10][13][14]。
出典
- ^ a b c d “ヴィーナスフォート跡地にイマーシブ・テーマパークとEVカートサーキット”. Impress Watch (2023年10月5日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ a b c d “イマーシブ・フォート東京丨さぁ、感動の最前列へ”. イマーシブ・フォート東京丨さぁ、感動の最前列へ. 2025年3月6日閲覧。
- ^ a b c 『お台場(青海地区)・パレットタウン跡地の暫定利用 「イマーシブ・テーマパーク」と「EVカートサーキット施設」が開業』(PDF)(プレスリリース)森ビル、2023年10月5日。https://www.mori.co.jp/img/article/231005_1.pdf。2023年10月5日閲覧。
- ^ a b c “【2024年3月1日(金)開業決定】テーマパークを超える、完全没入体験 世界初*のイマーシブ・テーマパーク 「イマーシブ・フォート東京」”. PR TIMES. 刀 (2023年12月18日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ a b “【江東区】さらに進化する「イマーシブ・フォート東京」では、演目参加中にディナーコースを食べられます!(kirie) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年3月6日閲覧。
- ^ “レストラン丨イマーシブ・フォート東京”. immersivefort.com. 2025年3月6日閲覧。
- ^ “没入体験の新パーク、24年お台場に USJ再建の森岡毅氏”. 日本経済新聞 (2023年10月5日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ “世界初“イマーシブ・テーマパーク” お台場に「イマーシブ・フォート東京」2024年春開業”. あとなびマガジン (2023年10月5日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g “ImmersiveFortTokyo_GuideMap.pdf” (PDF). 刀イマーシブ合同会社. 2024年2月29日閲覧。
- ^ a b c fortevita travel news Spring Edition,4・5頁,IMMERSIVE FORT TOKYO
- ^ 「イマーシブ・フォート東京」大好評を受け、早くも新アトラクションが登場! ハリウッドばりの大事件が、あなたの真横で巻き起こる「フォルテヴィータ事件簿」,2024年4月16日,刀
- ^ a b “世界初*のイマーシブ・テーマパーク 「イマーシブ・フォート東京」 アサヒビール株式会社とオフィシャル・マーケティング・パートナーシップを締結”. PR TIMES. 刀 (2024年1月17日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ a b c d fortevita travel news pring Edition,8頁,IMMERSIVE FORT TOKYO
- ^ ギャレリア・デラ・ヴィータ,IMMERSIVE FORT TOKYO
- ^ immersive_Fortのツイート(1763036377137213734)
- ^ immersive_Fortのツイート(1763038213537669308)
- ^ a b fortevita travel news Spring Edition,136TH YEAR,NO.7096,1頁,IMMERSIVE FORT TOKYO
- ^ “世界初*のイマーシブ・テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」コカ・コーラ ボトラーズジャパンとオフィシャル・マーケティング・パートナーシップを締結”. PR TIMES. 刀 (2024年1月16日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ “IMMERSIVE FORT TOKYO”. IMMERSIVE FORT TOKYO. 刀イマーシブ. 2024年2月24日閲覧。
- ^ “イマーシブ・フォート東京、Googleマップでの口コミ投稿についてお詫び。クーポン配布がポリシーで許可されておらず”. GAME Watch (2024年3月8日). 2024年3月9日閲覧。
関連項目
- 近隣地区・施設
外部リンク