エアーマンが倒せない
「エアーマンが倒せない」(エアーマンがたおせない)は、2007年に同人サークル「てつくずおきば」のせらみかる(seramikarutitan、せら、sera)が作詞・作曲し、インターネット上で公開した同人音楽。商業展開も行なわれた。 歌詞カプコンのファミリーコンピュータ用ゲーム『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』に登場するボスキャラクターの1体「エアーマン」をテーマとした曲で、エアーマンに苦闘しながらも、幾度となく立ち向かうプレイヤー(ロックマン)の不屈の姿を描いている。歌詞の内容は、以下のようになっている。
バージョンカラオケバージョン2007年5月26日に「てつくずおきば」のホームページ (WMV)、およびニコニコ動画にて公開された最初のバージョン。MIDIによる打ち込みに合わせ、歌詞がカラオケのテロップのように表示されるもの。この時点では歌詞は1番のみ。そこから非常に数多く[2]の派生動画が作成される。この中で、2007年6月7日に同人音楽ユニットTeam.ねこかん[猫]のボーカルであるnyanyannyaにより「勝手にフルバージョン」と題して2番が作成・公開される。 TEAMねこかんversion2007年7月1日に公開。上記の2番が正式に採用されたバージョン。Team.ねこかん[猫]がロック調に編曲し歌い上げたものに合わせ、せらみかるが描きおろしたアニメーションが流れる。 「てつくずおきば」ホームページ (WMV)、YouTube、ニコニコ動画で同時公開。YouTubeでは2013年1月の時点で1000万再生を超える。2015年7月15日にニコニコ動画歴代49番目となる500万再生を記録する(マイリスト登録数では2017年4月現在で歴代55位)[要出典]。 アニメーションは歌詞の内容をほぼ忠実になぞったドット画だが、映画『ターミネーター2』のクライマックスのパロディなど、随所に小ネタが散見する構成となっている。また、2番の歌詞の一部に実際のゲームの仕様と異なる表現があることについて触れている。 Acoustic VersionTEAMねこかんversionのCDにカップリングで収録された、スローテンポのアコースティックギター演奏版。再編曲・歌、共に同人音楽バンド「Sound CYCLONE」のしゃばだばが担当。 英語版「Can't Beat Air Man」2007年12月24日に公開された、1番のみの英訳版。訳詞伊部利己豚麻呂(いべりこぶたまろ)、再編曲・歌、共にTeam.ねこかん[猫]。YouTubeとニコニコ動画で同時公開。動画は「TEAMねこかんversion」のものを一部差し替え、英文の歌詞を表示させたもの。動画公開前に着うたが先行して配信開始されている。 さらに、2022年にはjan Misaliによる別の英語版も公開された。このバージョンでは、楽曲全体が翻訳されているだけでなく、最後の節が人工言語トキポナ(Toki Pona)で歌われている点が特徴である。 赤い彗星Remixアップテンポのダンスミュージック風リミックス。2008年10月1日発売のアルバム『アニメ☆ダンス 〜アニソンヒット組曲〜』並びに『アニメ☆ダンス オンライン produced by Team.ねこかん[猫]vs』に収録。ニコニコ動画でも同日に、せらの作成した動画と共に公開されている。 展開以下に使用されているのは、特に記述がない限り「TEAMねこかんversion」である。
波及・影響ニコニコ動画では本作が投稿されて以降様々な投稿者が、歌い上げたり(いわゆる「歌ってみた」動画)、アレンジ版を演奏したり(いわゆる「演奏してみた」動画)、さらには「エアーマン」を現実の世の中やアニメ・漫画・ゲームなどの中の様々な突破困難な状況・存在に置き換えて歌い上げる「○○が倒せない」「○○が(○○)出来ない」「○○が(○○)ない」といった替え歌など、数多くの本作を元にした動画が投稿されている[2]。 権利問題公開された動画の中には『ロックマン2』のゲーム内のキャラクターの画像が使われているものも存在するため、著作権を侵害する可能性が存在するが(参考:ニコニコ動画#著作権問題)、この点に関してカプコンは正式なコメントを出していない。 この曲が作成された2007年は奇しくもロックマンシリーズ生誕20周年目に当たり、同年11月に行われた記念のイベントにて、当時のシリーズのエグゼクティブプロデューサー稲船敬二は、会場で動画を流した上で「会社的には色々とあるが、個人的には応援している」と発言をした。 さらに2010年9月には、カプコンから発売の公式アレンジアルバム『ロックマン改 アレンジしてみた!!』に収録されることとなった[6]。 誤報
参考文献
脚注
関連項目
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