エストニアの教育
エストニアの教育は、教育省によって管轄されている。就学前教育、義務教育(初等教育・中等教育)、後期中等教育、高等教育の順である。義務教育は、7歳から15歳(最大17歳)までを対象にしており、1年生から9年生までの、計9年間である。授業料がかからない無償教育は、7歳から19歳を対象にしており、期間は、1年生から12年生までである。また、専門学校(vocational school)や大学の授業料が免除になる場合もある[1]。児童に健康上の問題があり、通常の年齢での就学が難しい場合は、保護者の要望によって入学を1年延期することができる[2]。 幼児教育・ISCED level 0 (2011版) ・就学前教育は、1歳半から6歳までの幼児に対して行われる。就学前教育は、2通りある。幼稚園のような教育施設で行われる場合と、保護者の希望によっては、家庭での保育が行われる場合がある。 基礎総合教育中等教育義務教育・ISCED levels 1 and 2 (2011版) ・義務教育は、1年生から9年生まである。対象は、7歳から15歳までであり、小学校が6年間、中学校が3年間の計9年間である。 後期中等教育・ISCED level 3 (2011版) ・後期中等教育は、義務教育を終えた学生に対して行われる。通常の高等学校に進学する生徒や、専門的な知識や技術を身に着ける専門学校に進学する生徒がいる。後期中等教育は、通常3年間行われる。卒業するためには、最終試験に合格する必要がある。 カリキュラム資金調達高等教育高等教育・ISCED levels 6, 7 and 8 (2011版) ・高等教育は、大学学部、大学院(修士課程・博士課程)がある。 教育段階国際標準教育分類(ISCED 2011版)においては、エストニアの教育段階を以下に分類している[1]。
就学者数エストニア統計局の情報では、2019年の教育段階別の就学者数は以下の通りである[3]。
教育内容詳細は「Basic Schools and Upper Secondary Schools Act[4](Division1:Curriculum )」を参照。 教科エストニアの学校教育において、必修の科目とされているものには、以下のものがある。 1) エストニア語, ロシア語 2) 外国語(第二言語としてのエストニア語,英語, ドイツ語,フランス語,ロシア語) 3) 数学 4) 理科(生物,地理,物理,化学,自然研究) 5) 社会(歴史,市民教育,個人・社会及び健康についての教育) 6) 美術・音楽 7) 技術・家庭科 8) 体育 学校保健詳細は「Basic Schools and Upper Secondary Schools Act[4](Division3:Supporting development of students at school )」を参照。 健康教育・健康教育は、社会の科目の中に位置づけられている。 学校におけるヘルスサービス・学校は、児童生徒の精神面・身体面での健康を保証する。 ・スクールナースによって、児童生徒に対するヘルスサービスが行われている。 ・学校では、ヘルスルームを設けている。また、児童生徒の病院受診が必要な際に、家庭の経済状況によって保護者による送迎が困難な場合は、学校が病院に連れいていく場合もある。 学校給食・学校の設置者は、児童生徒に学校給食を提供する。学校給食は、国家の予算に基づき、提供されるものとする。 OECD(生徒の学習到達度調査)OECDにおけるエストニアの結果は、以下の通りである。
出典
外部リンク
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