ガマグチヨタカ科
ガマグチヨタカ科(がまぐちよたかか、学名 Podargidae)は、鳥類ヨタカ目の1科である。ガマグチヨタカ(蝦蟇口夜鷹)と総称される。 特徴南アジア南部、東南アジア、ニューギニア島、オーストラリアなどに生息する。 嘴(くちばし)は扁平で、先が鉤状に曲がっている。嘴の付け根には剛毛が生えている。口が非常に大きく、和名の「ガマグチ(蝦蟇口)」はこれに由来する。口蓋は合顎型で、アブラヨタカ科・ズクヨタカ科と同じである。 多くの種で、褐色タイプと灰色タイプの2型を示す(雌雄や年齢の違いではない)。 昆虫食。夜行性。 系統と分類ガマグチヨタカ科の系統的位置ははっきりしないが、アマツバメ目+ズクヨタカ科+ヨタカ科と姉妹群である可能性が高い[1]。 ヨタカ目は側系統なので、複数の単系統の目に分割し、ガマグチヨタカ科をガマグチヨタカ目 Podargiformes の唯一の科とする説もある[2]。 ガマグチヨタカ科には3属が属す。以前はガマグチヨタカ属 Batrachostomus(アジア産)・オーストラリアガマグチヨタカ属 Podargus(オーストラリア産)の2属に分けられていたが、Podargus の中で P. inexpectatus が孤立した系統位置にあることが判明し(ただし Podargus の単系統性は弱く支持された)、新属 Rigidipenna に移され R. inexpectata になった[3]。またかつては、ガマグチヨタカ科 Batrachostomidae とオーストラリアガマグチヨタカ科 Podargidae の2科に分ける説もあったが、Rigidipenna の存在により、仮に分けるとすれば3科が必要になる[4]。
Sibley分類ではヨタカ亜目 Caprimulgi(伝統的なヨタカ目に相当)ガマグチヨタカ下目 Podargides とされ、ヨタカ下目 Caprimulgide(他の全てのヨタカ目に相当)と姉妹群だ考えられていた。また、ガマグチヨタカ科とオーストラリアガマグチヨタカ科に分かれていた。 属と種3属14種が属す[4]。
出典
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