キダチチョウセンアサガオ属
キダチチョウセンアサガオ属(-ぞく、学名:Brugmansia)ナス科の属のひとつで、低木または高木である。学名のカタカナ表記で、ブルグマンシア属と呼ぶこともある。また、園芸名でエンジェルストランペット、エンジェルズトランペット、エンジェルトランペット(Angel's Trumpet)と呼ばれることが多い。花言葉は、愛敬、偽りの魅力、変装、愛嬌。 かつては近縁のチョウセンアサガオ属に含めていた。そのため園芸名ではチョウセンアサガオ属(Datura)の学名からダチュラの名が使われる場合もある。 オランダの植物学者セバールド・ユスティヌス・ブルグマンスにちなみ、クリスティアーン・ヘンドリク・ペルズーンにより命名された。 特徴春から秋にかけて、下向きに垂れ下がった花をつける。つぼみには卵形、球形、紡錘形などがあり、花はつぼみから飛び出すような形で咲く。花弁の先端は、5つに分かれ反り返る。原産地はアメリカの熱帯地方だが、暑さに弱く高地にしか生息していない。そのため温帯気候の日本では、夏季の生育が緩慢になり、管理を怠ると最悪の場合枯れてしまう場合もある。しかしキダチチョウセンアサガオ属は低温に強く、丈夫で育てやすい植物である。春温かくなってから旺盛に生育してゆき、開花時期には大型の株にたくさんの花をつける。 チョウセンアサガオ属との違いかつてはキダチチョウセンアサガオ属(Brugmansia、ブルグマンシア)がチョウセンアサガオ属(Datura、ダチュラ)から独立していなかったが、現在は別属として扱われる。その名残りからか両属よく混同されている。ダチュラと呼ばれていても、実際はブルグマンシアということが珍しくない。両属の違いは以下の通り。
毒性キダチチョウセンアサガオ属の植物は広義のチョウセンアサガオの仲間であり、同様に有毒植物である。含まれている成分はスコポラミン(ヒヨスチン)、ヒヨスチアミンなどである。薬草に使われることもあるが、一般には毒草として扱われるので、取り扱いには十分注意が必要である。主に地下茎から抽出した成分は、聴覚性幻覚・急性痴呆・行動異状を引き起こす。 江戸末期の医師、華岡青洲が使った麻酔薬は、チョウセンアサガオ(チョウセンアサガオ属)から精製したものであるが、キダチチョウセンアサガオも薬用となる[1]。 種類花の色や形などで、様々な種類が存在する。
キダチチョウセンアサガオ属が登場する作品
脚注参考文献
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia