キャリー・フィッシャー
キャリー・フランシス・フィッシャー(英: Carrie Frances Fisher、1956年10月21日 - 2016年12月27日[1])は、アメリカ合衆国の女優、映画脚本家。カリフォルニア州のロサンゼルス近郊バーバンク生まれ、ビバリーヒルズ育ち。 来歴![]() 父親は歌手のエディ・フィッシャー、母親は女優のデビー・レイノルズ。父方の祖父がロシア系ユダヤ人移民である。 最も知られている出演作は、レイア・オーガナを演じた『スター・ウォーズ・シリーズ』旧3部作(エピソード4-6)。 『スター・ウォーズ』第一作の公開後、ポール・サイモンと交際を始める。1980年、『ブルース・ブラザース』の撮影を通じて主役の一人であるダン・エイクロイドと親しくなり、一時は婚約まで交わすが[2][3]、サイモンとよりを戻し1983年に結婚。1984年、サイモンと離婚。その後、1991年にブライアン・ラードと再婚し、娘であるビリー・ラードを出産したが1994年に離婚した。 女優業以外にも、映画のスクリプト・ドクター(脚本監修)や、グラミー賞授賞式の脚本家など、映画業界の裏方としても活躍している。 1987年に、母親との関係を描いた自伝「崖っぷちからのはがき」を発表しており、1990年には自らの脚本により『ハリウッドにくちづけ』として映画化され、シャーリー・マクレーンとメリル・ストリープが母娘を演じた。 2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では約30年ぶりにレイアを演じた(同作品では娘のビリー・ラードもカメオ出演している)。2016年12月公開の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にもコンピューター・グラフィックスとアーカイブ映像を駆使して『エピソード4』出演当時の姿で登場している。 ![]() 2016年にはデビーとキャリーを扱ったドキュメンタリー『Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds』が第69回カンヌ国際映画祭で5月14日に上映され、2017年にはアメリカで1月7日にHBOで放送された[4][5]。スター・チャンネルで放送された邦題は『キャリー・フィッシャー ~星になった母娘~』[6]。配信タイトルは『ブライト・ライツ:キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズ主演』[7]。 死去2016年12月23日、ロンドンからロサンゼルスへ向かう飛行機内で心臓発作を起こし、到着したロサンゼルスの病院に緊急入院した。一時は一命を取り留め安定したと伝えられたが、12月27日、容態が急変し死去したと広報担当が明らかにした。60歳没[8]。翌28日には母のデビー・レイノルズも死去した[9]。 2017年6月19日、キャリー・フィッシャーの遺体を検視した結果、その体内からは大量のアルコールと共に、コカインやMDMAなどといった薬物が検出された。検視によると、発作までの3日間、コカインを摂取していたことが判明している[10]。 死去前の2016年7月にレイア・オーガナ役として撮影を終えていた、2017年12月公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(死去当時は副題未公表で『エピソード8』として報じられた)が遺作となった[11]。 その死により、2019年公開のシリーズ最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』におけるレイア・オーガナの処遇が注目されていたが、『フォースの覚醒』未使用シーンのカットを利用したアーカイブ出演で同作に登場することとなった[12]。エンドロールではキャリーの名前が全キャストのトップに記されている。なお、同作では回想シーンで若きレイアの姿が描かれているが、撮影時には娘のビリー・ラードがレイアを演じ、CG合成によって若きキャリーの顔を再現している。 エピソード『スター・ウォーズ』のレイア姫にキャストされたのは、「有名人の娘で、他人に命令することに慣れている」のを、ジョージ・ルーカスが気に入ったためだった。なおレイア姫役のオーディションで候補として最後まで残っていたのは、彼女とジョディ・フォスターの2人であった。なお、撮影当時は妻子持ちであった主役の一人ともいえたハリソン・フォードと秘密の恋の関係であったと後に述べている[13]。 『スター・ウォーズ』での成功後、その成功によるプレッシャーもあり、『ブルース・ブラザース』で共演し、友人であったジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイドらとドラッグに溺れていた。のちに回復し、その体験を自伝『崖っぷちからのはがき』[14]として著したが、これは『ハリウッドにくちづけ』として映画化されている。 『スクリーム3』に撮影所の資料室の管理人役で出演した。芸能リポーターと女優役の2人に「レイア姫に似ている」と言われるが、「違う」と言い、「レイア姫のテストを受けたが、合格したのはジョージ・ルーカス(監督)と寝た女」と答えている。 主な出演作品映画
テレビドラマ
著書
脚注出典
外部リンク |
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