ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代- |
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ジャンル |
歴史劇 |
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原案 |
ジュリアン・フェロウズ |
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脚本 |
ジュリアン・フェロウズ |
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監督 |
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出演者 |
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作曲 |
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国・地域 |
アメリカ合衆国 |
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言語 |
英語 |
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シーズン数 |
2 |
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話数 |
17(各話リスト) |
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各話の長さ |
46–80 分 |
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製作 |
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製作総指揮 |
- ジュリアン・フェロウズ
- ギャレス・ニーム(英語版)
- マイケル・エングラー
- サリー・リチャードソン
- デヴィッド・クロケット
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製作 |
- Neamo Film and Television
- Universal Television
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配給 |
NBCUniversal Television Distribution |
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放送 |
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放送チャンネル | HBO |
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放送期間 | 2022年1月24日 (2022-01-24) - 現在 |
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公式ウェブサイト |
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『ギルデッド・エイジ –ニューヨーク黄金時代-』(The Gilded Age)はアメリカ合衆国の歴史劇ドラマシリーズである。HBOのためにジュリアン・フェロウズが創作し、経済が急成長を遂げた1880年代の金ぴか時代の ニューヨークを舞台とする。
概要
1882年のニューヨーク市にやって来た若い女性は、新興成金「ニュー・マネー」のラッセル家と名門の「オールド・マネー」ヴァン・ライン=ブルック家の争い、そして上流階級、上位中産階級、黒人上流階級、召使階級の争いに巻き込まれる。
2018年にはNBCで放送するとして発表されたが、2019年5月にHBOに移動した[1]。2022年1月24日にから放送され[2]、2022年2月にはシーズン2へと更新され、2023年10月29日より放送された[3]。2023年12月にはシーズン3へと更新された[4]。日本では、U-NEXTで配信されている。
あらすじ
シーズン1
1882年、ペンシルバニア州に住む若い女性マリアン・ブルックは、父の死で一文無しになったと弁護士のトム・レイクスに知らされる。マリアンはニューヨーク州で富豪の未亡人となっている叔母のアグネス・ヴァン・ラインを頼る。未婚の叔母エイダもアグネスの厄介になっている。
マリアンが知り合った、作家を目指す黒人女性ペギー・スコットはブルックリンに住む父親と折り合いが悪く、アグネスの住み込みの秘書となる。ペギーは新聞に寄稿するも、侍女アームストロングの悪意に曝されて秘書を辞めブルックリンの実家に戻る。トムはマリアンを追いかけてニューヨークに住み始めるが、アグネスはトムを野心家として警戒し交際を禁じる。
ニューヨークでは、旧来の金持ちである「オールド・マネー」が上流階級を結成し、新興の金持ちである「ニュー・マネー」の参入を拒む。鉄道成金であるジョージ・ラッセルはヴァン・ライン家の真向かいに豪邸を立てて、妻のバーサ、息子のラリー、娘のグラディスと引っ越してくる。バーサは上流階級入りを望むが、「オールド・マネー」からなる上流階級の名士たちは「ニュー・マネー」のラッセル家を見下してはねつける。アグネスも交際は望まないが、偏見を持たないマリアンはラッセル家と親しくなる。アグネスの息子のオスカーは男色を隠し、財産を求めて結婚相手を探し、グラディス・ラッセルに目をつける。
ジョージは鉄道新駅建設法案と自社株仕手戦で市会議員の名士たちと争い、パトリック・モーリスを自殺に追い込み、アグネスの姻戚であるフェイン家を味方につける。ジョージは眼鏡にかなわないグラディスの求婚者を脅して仲を引き裂く。バーサは社交界で影響力の大きいアスター夫人に近づくため、その秘書的存在のマカリスターを取り込む。ジョージは脱線事故をめぐって裁判の窮地に立つも、マリアンの助けで逃れる。バーサはグラディスの舞踏会デビューを企画する。娘のキャリーの招待をめぐってアスター夫人と対立して譲歩させ、ヴァン・ライン家を含む多数の名士たちの出席を勝ち取る。マリアンとトムは駆け落ちを計画するが、トムは他の富豪令嬢を選んでマリアンを捨てる。
シーズン2
ヴァン・ライン家では、マリアンがアグネスに背いて教師の仕事を始める。親戚で娘を抱えるやもめであるダシェル・モンゴメリーがマリアンと婚約するも、マリアンは二人の差異に気づいて破棄する。エイダはフォルテ牧師からの求婚を承諾し、寂しさからアグネスは反対するも最後には折れて妹の結婚式に出席する。だがフォルテは癌でまもなく亡くなる。富裕な結婚相手を探すオスカーはグラディス・ラッセルとの交際をジョージに禁じられ、富豪の私生児という触れ込みのモード・ビートンに目をつけるも、詐欺にかかって家の財産のほとんどを失う。ヴァン・ライン家は屋敷を売る瀬戸際に立つが、エイダが巨額の遺産をフォルテから相続して危機を逃れる。
ラッセル家では、名声の高いアカデミー劇場のボックス席を理事のアスター夫人に拒否されたバーサが、新設のメトロポリタン劇場の理事に就任してアカデミー劇場と競うことで「オペラ戦争」を戦う。バーサのかつての侍女イーニッドが老齢の富豪ウィンタートンと結婚して社交界に姿を現し、人々を驚かせる。バーサの密告で出自を理由にアカデミー劇場のボックス席を拒否されたイーニッドはメトロポリタン劇場の支持に回るも、バーサとは水面下で闘う。ラリーは年上の未亡人との恋愛を母に引き裂かれる。労働運動がジョージら資本家を悩ます。バーサはバッキンガム公爵や他の名士たちを味方につけてオペラ戦争に勝利する。
ペギー・スコットは密かに産み養子に出していた息子の死をきっかけとして、家を出てアグネスの秘書の仕事に戻るとともに、フォーチュンの経営する新聞社の記者の仕事をする。フォーチュンとの不倫関係に陥る前に新聞社を辞める。
登場人物
※括弧内は日本語吹替キャスト
ブルック家及びヴァン・ライン家
- マリアン・ブルック : ルイーザ・ジェイコブソン(英語版) (内田真礼): 父の死で文無しとなり、疎遠だった叔母たちと暮らすことを強いられる若い女性
- アグネス・ヴァン・ライン (旧姓ブルック): クリスティーン・バランスキー (松本梨香): マリアンの叔母で富豪のヴァン・ライン氏の未亡人、ニューヨーク在住の誇り高い名士
- エイダ・ブルック : シンシア・ニクソン (井上喜久子): 未婚のまま、姉アグネスの世話になり同居するマリアンの叔母
- オスカー・ヴァン・ライン : ブレイク・リットソン(英語版) (森久保祥太郎): アグネスの息子で、十分な生活の資を得て同性愛性向を隠すために富豪令嬢の結婚相手を探す
- ダシェル・モンゴメリー : David Furr : ヴァン・ライン家の親戚で男やもめ (S2)
- フランシス・モンゴメリー : Matilda Lawler : ダシェルの娘 (S2)
ラッセル家
ヴァン・ライン家の使用人
- アルフレッド・バニスター : サイモン・ジョーンズ(英語版) : (中務貴幸)イギリス人の執事
- ミセス・バウアー : Kristine Nielsen :(浅井晴美) 料理長
- アームストロング : Debra Monk : (笹島かほる)アグネスの侍女
- ブリジット : Taylor Richardson : (北村さちこ)メイド
- ジョン(ジャック)・トロッター : Ben Ahlers :(福原かつみ) 従僕
- ペギー・スコット : デネー・ベントン(英語版) :(新田恵海) 作家を目指す黒人女性でアグネスの秘書となる
ラッセル家の使用人
- チャーチ : ジャック・ギルピン(英語版) :(西垣俊作) 執事
- ブルース: Celia Keenan-Bolger :(加藤美佐) 家政婦長
- ムッシュ・ボダーン/ジョッシュ・ボーデン : (佐々木祐介)Douglas Sills : フランス人を装う料理長
- イーニッド・ターナー (ウィンタートン) : Kelly Curran : (兼田めぐみ)バーサの侍女、後に富裕なウィンタートン夫人
- ワトソン/コリア― : Michae Cerveris :(高橋ちんねん) ジョージの従者、かつて破産した元銀行家
- アーデルハイド : Erin Wilhelmi : (高宮彩織)メイド、後にグラディスの侍女
- リチャード・クレイ : パトリック・ペイジ : (市橋尚史)ジョージの秘書
名士たち
- キャロライン・アスター : ドナ・マーフィー :(北林早苗) ニューヨーク上流階級で影響力の強い名士。実在の人物。
- キャリー・アスター : Amy Forsyth : (平山笑美)キャロラインの娘
- シルヴィア・チェンバレン : ジーン・トリプルホーン :(かとう有花) 過去のいきさつにより上流階級から疎外される名士 (S1)
- メイミー・フィッシュ : Ashlie Atkinson : (浅井晴美)実在の名士
- オーロラ・フェイン : ケリー・オハラ : (井上カオリ)アグネスの亡夫の姪の名士
- チャールズ・フェイン : Ward Horton :(村井雄治) オーロラの夫で市会議員
- アン・モーリス : Katie Finneran : (福乃 愛)新参者を疎外する名士 (S1)
- パトリック・モーリス : Michel Gill : (菊池康弘)アンの夫で市会議員 (S1)
- クララ・バートン : リンダ・エモンド : (小林明日香)アメリカ赤十字社の創設者。実在の人物。(S1)
- スーザン・ブレイン : ローラ・ベナンティ : ラリー・ラッセルと親しくなる富裕な未亡人。(S2)
- ジョシュア・ウィンタートン : デイキン・マシューズ : イーニッド・ターナーと結婚する高齢で富裕な人物(S2)
その他
- ティモシー・トーマス・フォーチュン : Sullivan Jones :(峰 晃弘) ニューヨーク・グローブ紙の発行人
- トム・レイクス : トーマス・コッケレル(英語版) : (小松史法)マリアンの亡父の弁護士 (S1)
- ドロシー・スコット : オードラ・マクドナルド : (かとう有花)ペギーの母
- アーサー・スコット : John Douglas Thompson : (石原辰巳)ペギーの父
- スタンフォード・ホワイト : John Sanders : (御子神孝次)ラッセル家の屋敷を設計した実在の建築家 (S1)
- ジョン・アダムス : Claybourne Elder : (佐々木祐介)オスカーの同性の恋人
- ウォード・マカリスター : ネイサン・レイン : (高木 渉)社交界を仕切るアスターの秘書的存在。実在の人物。
- ルーク・フォルテ : ロバート・ショーン・レナード : ボストンからニューヨークに来た聖職。(S2)
- ギルバート : Jeremy Shamos : 新メトロポリタン・オペラ・ハウスの後援者 (S2)
- バッキンガム公爵 : Ben Lamb : ニューヨークを訪問するイギリス貴族 (S2)
エピソード
シーズン1のエピソード
シーズン2のエピソード
出典
- ^ Keene, Allison (2018年1月31日). “'Downton Abbey' Creator Julian Fellowes' New Drama 'The Gilded Age' Heads to NBC”. Collider. オリジナルの2018年2月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180201010708/http://collider.com/julian-fellowes-the-gilded-age-nbc-downton-abbey/ 2018年1月31日閲覧。
- ^ White, Peter (2021年11月18日). “'The Gilded Age': HBO Unveils First-Look & Sets Premiere For Julian Fellowes Period Drama”. Deadline Hollywood. 2021年11月18日閲覧。
- ^ Petski, Denise (2022年2月14日). “'The Gilded Age' Renewed For Season 2 By HBO”. Deadline Hollywood. 2022年2月14日閲覧。
- ^ Andreeva, Nellie (2023年12月21日). “'The Gilded Age' Renewed For Season 3 By HBO”. Deadline Hollywood. 2023年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月21日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年1月25日). “ShowBuzzDaily's Monday 1.24.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年1月25日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年2月1日). “ShowBuzzDaily's Monday 1.31.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年2月1日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年2月8日). “ShowBuzzDaily's Monday 2.7.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年2月8日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年2月15日). “ShowBuzzDaily's Monday 2.14.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年2月15日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年2月23日). “ShowBuzzDaily's Monday 2.21.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年2月23日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年3月1日). “ShowBuzzDaily's Monday 2.28.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年3月1日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年3月8日). “ShowBuzzDaily's Monday 3.7.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年3月8日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年3月15日). “ShowBuzzDaily's Monday 3.14.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年3月15日閲覧。
- ^ Metcalf, Mitch (2022年3月22日). “ShowBuzzDaily's Monday 3.21.2022 Top 150 Cable Originals & Network Finals Updated”. Showbuzz Daily. 2022年3月22日閲覧。
- ^ “The Gilded Age: Season Two Ratings”. TV Series Finale (2023年11月14日). 2023年11月15日閲覧。
外部リンク