クッキー・アンド・ザ・カップケイクス(Cookie And The Cupcakes、あるいはCookie And His Cupcakes、Cookie With The Cup Cakesとの表記もあり)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州南部を拠点としたスワンプ・ポップ・バンドであった。1959年のヒット曲「Mathilda」(「Matilda」との綴りもあり)で知られており、この曲は非公式ながらスワンプ・ポップのアンセムと言われた[1]。
彼らの活動は1953年にレイクチャールズのムーランルージュ・クラブのハウス・バンドとして始まった[6]。1955年にブギ・ランブラーズはゴールドバンド・レコードよりシングル「Cindy Lou」/「Such As Love」をリリースした[7]。彼らは地元で人気のライヴ・バンドとなり、ジェリー・リー・ルイス、ファッツ・ドミノとツアーに出た。1956年、クッキーはフロントマンとなり、これに伴いバンド名はクッキー・アンド・ザ・ブギー・ランブラーズに変更された[2]。それから間もなく、彼らは冗談ぽく観客が叫んだのを耳にし、最終的にカップケイクスという名前に変更したのだった[2]。1957年に彼らは看板曲となった「Mathilda」をジャッド・レコードにレコーディングしている。当初はこの曲をレコーディングできずに苦労したものの、彼らは地元ラジオ局KAOKのスタジオを使わせてもらうことになった[6] 。
続いて彼らは1960年代初頭に「Belinda」、「Betty And Dupree」、「Got You On My Mind」などの楽曲をリリースしている。これらの楽曲は商業的には「Mathilda」に及ばなかったが、高い評価を受けている。「Got You On My Mind」は、1963年5月にBillboard Hot 100の94位に食い込む結果を残している[2][9]。彼らはクーリー・レコードからもレコードをリリースしている[11]。
1965年8月、ティエリーは音楽業界外の仕事のためにロサンゼルスに移住[4]、カップケイクスは彼抜きでの活動を余儀なくされた[2]。クッキーの後任となったのはリード・シンガーのリトル・アルフレッド(またはリル・アルフレッド)バビーノ(Little AlfredまたはLil Alfred Babino、1944年1月5日 レイクチャールズ生まれ - 2006年11月14日)であった。アーネスト・ジェイコブズがバンド・リーダーとなり、何年か活動を続けたが、1970年代初頭頃に活動を停止している。
^ abBogdanov, Vladimir; Woodstra, Chris; Erlewine, Stephen (2003-08-01). All music guide to soul: the definitive guide to R&B and soul. Article by Craig Harris. Backbeat Books. p. 165. ISBN978-0-87930-744-8