クリコロ州
クリコロ州(クリコロしゅう、フランス語: Région de Koulikoro)は、マリ共和国の州。マリ西部に位置し、首都バマコを取り囲む地域を州域としている(バマコは州からは独立している)。州都はクリコロ[1]。人口は約226万人(2022年国勢調査[2])。 歴史
クリコロ州域は、かつてガーナ王国、スースー王国、マリ帝国などさまざまな国家によって支配された。フランスからの独立後、現在のクリコロ州域はバマコ州に属していたが、1977年7月12日にバマコ州はクリコロ州とバマコ特別区に分割された[3]。 2023年2月22日、州北部のナラ圏がナラ州として、州東部のディオイラ圏がディオイラ州として分離し、面積が縮小した[4]。また3月13日のバマコ特別区の再編に伴い、特別区に隣接したカラバンコロなどがバマコ特別区に編入された[5][6]。 地理クリコロ州は北をナラ州、北東をセグー州、東をディオイラ州、南をブグニ州、南西をギニア、西をキタ州、北西をニオロ州とそれぞれ接する。 この地域にはニジェール川を始めとして、バオレ川、サンカラニ川、バオゲ川、バニ川、バフィン川などの川が流れている。バマコ市の北側には、サヘル地帯が広がっている。 州内には州都クリコロをはじめ、カティ、コロカニ、バナンバなどの都市が存在する。ブークル・デュ・バウレ国立公園などいくつかの自然保護区がある。 住民住民はバンバラ人やマンディンゴ人、ソモノ人(Somono)が多く、ニジェール川流域周辺に集まっている。 この地域は、マンディンゴ人の故地として知られている。マンディンゴ人はマリ帝国を築き上げた歴史とともに、グリオなどの伝統的な文化を保持していることでも知られている。この地域はイスラム化されたものの、現在でもアニミズム的な伝統が根強く残っている。この地域では、バンバラ語が最もよく使われる言語である。クリコロは伝統的な人形劇場で知られている。ミュージシャンのサリフ・ケイタやロキア・トラオレはこの州の出身である。 産業![]() クリコロ市はダカール・ニジェール鉄道の終点であると同時に、増水期に運行されるニジェール川水運の起点でもある。増水期になると、クリコロからセグー、モプティ、トンブクトゥ、ガオなど下流の諸都市に向けて船が運航する。 クリコロ州は農業が主産業であるが、セリングエ・ダムの水力発電やファナの綿工業など工業も一部で行われている。 行政区画![]() 2023年2月以降、クリコロ州は8つの圏(Circle)に分かれている[4]。圏の下は29郡[4]、61コミューン、1,218村・フラクスィオン・カルティエの順に細分化されている[7]。
2023年以前は以下の7圏に分かれていた。
脚注
関連項目
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