クリス・デイヴ
クリス・デイヴ(Chris Dave、1973年11月8日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身のドラマー/作曲家/バンドマスター。現代ジャズシーンにおける最重要ドラマーとの呼び声高く、ロバート・グラスパーやディアンジェロ、アデルなどの作品でグラミー賞を受賞している[1]。2016年に米ローリング・ストーンが発表した「最も偉大なドラマー 100人」において、95位に選出された[2]。 略歴1973年、アメリカ合衆国のテキサス州ヒューストンに生まれる。幼い頃から教会でゴスペル・ミュージックに親しむ一方で、父親の影響でマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンといった伝説的なジャズ・アーティストたちに心酔した。ドラム・スティックは3才の頃に手にしたという。中学生になると、ヒューストン・クワイヤーで、キム・バレルやヨランダ・アダムスのバックで演奏するようになり、その経歴が評価され、ヒューストンの有名芸術学校ハイ・スクール・フォー・ザ・パフォーミング・アンド・ヴィジュアル・アーツへ入学する。進学後クリスはドラム演奏においての才能が開花し、ワシントンD.C.の名門大学、ハワード大学へ進む。大学一年時に、ジャム&ルイスと出会ったことで、クリスはR&Bバンドのミント・コンディションとのセッションに参加するチャンスを獲得。この経験がクリスのプロフェッショナルとしてのキャリアのスタートとなり、その後は、ライオネル・リッチーやメアリー・J. ブライジといったR&Bアーティストやケニー・ギャレットのような一流ジャズ・アーティストのレコーディング/セッションに参加するようになる[3][4]。 2009年、大学の後輩のロバート・グラスパーの新バンド「ロバート・グラスパー・エクスペリメント」に初代ドラマーとして参加。2010年にマックスウェルの『BLACKsummers'night』で第52回グラミー賞「最優秀男性R&Bアルバム賞」を、2012年にアデルのセカンドアルバム『21』で第54回グラミー賞「最優秀アルバム賞」を獲得する。2013年には、前述のグラスパーのアルバム『Black Radio』で第55回グラミー賞「最優秀R&Bアルバム賞」を獲得。その後も、エド・シーランやジャスティン・ビーバーの大ヒットアルバムに参加した。2015年に参加したディアンジェロの14年ぶりのアルバム『Black Messiah』は、音楽シーンを激震させ、第58回グラミー賞で「最優秀R&Bアルバム」に輝いた。日本においても、2017年から宇多田ヒカルの楽曲に参加するようになり、2018年にはアルバム『初恋』に全面的に参加し、話題を集めた[3][4]。 主な参加作品
ソロプロジェクトChris Dave and the Drumhedzとして、総勢50名のミュージシャンが参加したアルバムを2018年にリリースした[5]。 アルバム
脚注
外部リンク |
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