クレオパトラ (軽巡洋艦・2代)
クレオパトラ (HMS Cleopatra, 33) は、1940年進水のイギリス海軍の軽巡洋艦。ダイドー級。 艦歴「クレオパトラ」はヘブバーンのホーソン・レスリー社で1939年1月5日起工。1940年3月27日に進水し1941年12月5日に竣工した。 1942年2月、ジブラルタル経由でマルタへ移動。2月11日、マルタ到着。同日、爆撃を受けて損傷。マルタでの修理後アレクサンドリアへ移動、第15巡洋艦戦隊(15th Cruiser Squadron)所属となる。 1942年3月22日、「クレオパトラ」はフィリップ・ヴィアン少将の旗艦として第2次シルテ湾海戦に参加。イタリア艦隊との交戦中に、「クレオパトラ」は軽巡洋艦「ジョヴァンニ・デレ・バンデ・ネーレ」からの15.2cm砲弾が艦橋に命中、レーダーと無線室が破壊され死傷者を出した。 1942年6月、マルタへの輸送作戦の護衛としてヴィガラス作戦に参加。8月13日、ペデスタル作戦の陽動として実行されたMG4作戦でロドス島砲撃を実施。9月、マッサワで小規模修理と清掃のため入渠して5日後、ドックへの注水中に木製の盤木が破損して「クレオパトラ」の艦体はドック内で傾いた。しかしこの事故で艦体への損害はほとんどなかった。 11月と12月、マルタへの補給作戦ストーンエイジとポートカリスに参加。この後ボーヌを拠点とするQ部隊に加わる。 1943年1月23日、軽巡洋艦「ユーライアラス」などと共にリビアのズワーラを砲撃。 第12巡洋艦戦隊所属となり、1943年7月にハスキー作戦(シチリア島上陸)に参加。7月16日、イタリア潜水艦「エンリコ・ダンドロ」の攻撃で被雷損傷。1943年10月までマルタで応急修理の後、フィラデルフィア海軍工廠で本格的な修理を行う。この際、「クレオパトラ」にはポムポム砲とB砲塔の位置にボフォース4連装機銃が装備された。 1944年11月に修理は完了し、1945年にインド洋へ移った。日本の降伏後、1945年9月にシンガポールの再占領に参加。 戦後は修理のため1946年2月7日にポーツマスへ戻るまで第5巡洋艦戦隊(5th Cruiser Squadron)まで活動。イギリスへ戻った後は、本国艦隊や地中海艦隊に所属した。 地中海艦隊在籍時の1953年に、「クレオパトラ」はセシル・スコット・フォレスターの小説を原作とした映画「たった一人の戦い」の撮影に用いられ、架空の軽巡洋艦「エイムズベリー (HMS Amesbury)」と「ストラトフォード (HMS Stratford)」を演じた。 1953年2月12日に「クレオパトラ」は解役のためチャタム工廠へ戻る。同年6月、「クレオパトラ」はエリザベス2世女王戴冠記念観艦式に参加。1953年後半から1956年まで予備役戦隊旗艦を務める。1958年12月15日、「クレオパトラ」は解体のためニューポートのジョン・キャッシュモア社の解体場へ到着した。 外部リンク |
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