クロスカントリーラリー・ワールドカップ
クロスカントリーラリー・ワールドカップ (Cross Country Rally World Cup)とは、FIA(国際自動車連盟)が主催していたラリーレイドの世界シリーズ。 2022年からは世界選手権に格上げされ、世界ラリーレイド選手権(W2RC)として開催される。 なおFIAの公式サイトではシリーズ名は『World Cup For Cross Country Rallies(ワールドカップ・フォー・クロスカントリー・ラリーズ)』と表記されているが、当記事では同シリーズの公式Facebookのそれや一般に使用されている呼称に従う。 概要![]() ![]() 1993年に、それまで世界各地で開かれていたラリーレイドのイベントをFIAの元に統括し、ワールドカップとして開幕させた[1]。 2018年時点では年間11戦で、最大8日間で争われた。各イベントは距離によって長い順に『マラソン・クロスカントリーラリー』、『クロスカントリーラリー』、『バハ・クロスカントリーラリー』の3種類に分けられる。このうちマラソン・クロスカントリーに相当するのは、ダカール・ラリー(1998〜2001年)とシルクウェイ・ラリー(2020〜2021年)のみであった[2]。バハ・クロスカントリーラリーは2002年にFIA欧州カップとして誕生したものが、2012年以降別個にワールドカップとして存在している。 以前は伝統のダカール・ラリーもカレンダーに加わっていたが、ダカールが独自規定を導入したこともあってほとんどの年で外れている。メーカー系ワークスチームはダカールの優勝を最優先しているため、本シリーズにはフル参戦せずトレーニングとしてスポット参戦する場合も多く、勢力図はダカールとは少々異なる。 車両規定はダカール・ラリーと同じく、グループT1~T5が採用される。賞典はグループT1のドライバー/コ・ドライバー/チーム、グループT2・T3のドライバー/チームに与えられる。過去にはマニュファクチャラーズタイトルも設定されていた[3]。 日本勢はかつて三菱自動車や日産自動車のワークスチームが参戦していた。末期はトヨタSA(南アフリカ法人)がナッサー・アル=アティヤとともに参戦していたほか、プライベーターにも三菱、トヨタ、日産のマシンが多く用いられた。 2022年にFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の世界クロスカントリーラリー選手権と統合する形で、世界ラリーレイド選手権へ発展した。ただしバハ・クロスカントリーラリーのワールドカップは独立する形で現在も存続している。 歴代チャンピオン
脚注
関連項目外部リンク
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