『グースバンプス モンスターと秘密の書』 (グースバンプス モンスターとひみつのしょ、原題: Goosebumps)は、2015年公開のアメリカ合衆国のホラーファンタジー映画。
R・L・スタインの児童向けホラー小説『グースバンプス』を原作とする本作は、テレビドラマ『ミステリー・グースバンプス』に次ぐ2度目の映像化となる。
概要
ロブ・レターマン監督、ダーレン・レムケ脚本のホラーコメディ。ジャック・ブラックが誇張されたR・L・スタインを演じており、シリーズのモンスターたちが彼の作品から逃げ出し現実世界で大混乱を引き起こした後に、隣人(ディラン・ミネット)と十代の娘(オデイア・ラッシュ)と協力して故郷を救おうとする。また、エイミー・ライアン、ライアン・リー(英語版)、ジリアン・ベルとハルストン・セイジが脇役として出演している。
北米ではコロンビア ピクチャーズによって2015年10月16日に公開。日本では「未体験ゾーンの映画たち2017」の上映作品の一つとして2017年1月7日に公開された[3]。
あらすじ
少年ザックは学校の教頭職を務める母親の転勤を機に、ニューヨークから田舎町に引っ越してきた。父親の死を引き摺る中、ザックは隣人となった美少女ハンナとの交流で少しずつ閉じていた心を開いていく。しかし、隣家の家主であるハンナの父親はザックを非常に邪険にしており、更には隣家から喧嘩の声と共に女性の悲鳴さえ聞こえてくる。
家庭内暴力を疑ったザックが、高校の友人チャンプと共に隣家に侵入すると、そこでホラー作家であるR・L・スタインの著書が何故か鍵を掛けられた状態で大量に収まった本棚を発見する。本に興味津々のチャンプを見かね、ザックが本に掛けられた鍵を開けると、そこでハンナが現れる。不法侵入した2人にハンナは怒り、そのどさくさでザックの持つ鍵を開けられた本が開いてしまう。すると、なんとその本から本に登場する怪物、雪男が実体化し、暴れ出した。雪男に襲われるザックたちだが、そこでハンナの父親が現れ、本の中に再び雪男を封じ込める。
実はハンナの父親こそその怪物たちが登場する作品群「グースバンプス」の著者であるR・L・スタインだった。スタインが創作した作品の怪物たちは、本の世界から現実の世界に実体化してしまうため、本に鍵を掛けて封印していたのである。しかし、雪男が暴れたはずみでスタインが特に危険視する怪物、悪魔の腹話術人形スラッピーの本の鍵が壊れ、実体化してしまった。長年本に閉じ込められていたスラッピーは、スタインたちが二度と自分を封じこめられないように本を燃やしてしまう。更には、怪物が封じられた本を全て奪い、怪物たちを次々と解き放ちはじめた。様々な怪物たちに暴れられて町はパニックになり、携帯電話の基地局も破壊されて町は孤立してしまう。絶望的な状況の中、ザックは本が燃やされてしまったのならば新しく怪物を本の中に戻す物語を書けばいいと提案する。しかし、物語を現実にするためには、特別なタイプライターが必要だった。そのタイプライターは、なんとザックたちが通う高校に保管してあるという。
再び怪物たちを本の世界へ戻すため、スタインたちは魑魅魍魎に立ち向かうのであった。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
音楽
サウンドトラックは、ダニー・エルフマンが作曲[14]、2015年10月9日[15]にリリースされた。
- 映画で使用された曲
- "Racketeer" - The Blue Van
- "Headlights" - OPIEN
- "Get Ugly" - ジェイソン・デルーロ
- "Everybody Have Fun Tonight" by Ryan Perez-Daple
- "Better Than the Rest" - Shock Diamonds
- "Heads Will Roll" (A-Trak Remix) - ヤー・ヤー・ヤーズ
- "Bumps Gonna Goose Ya" - MF Bumps, ジャック・ブラック
脚注
- ^ “GOOSEBUMPS [2D (PG)]”. 全英映像等級審査機構 (2015年9月28日). 2017年2月18日閲覧。
- ^ a b c “Goosebumps” (英語). Box Office Mojo. 2017年2月18日閲覧。
- ^ “ジャック・ブラック主演「グースバンプス」公開、雪男や小人が本の中から飛び出す”. 映画ナタリー. (2016年12月12日). https://natalie.mu/eiga/news/212659 2016年12月12日閲覧。
- ^ “Goosebumps Feature Film, Starring Jack Black, Starts Principal Photography”. ComingSoon.net. (2014年4月23日). http://www.comingsoon.net/news/movienews.php?id=117452 2014年4月24日閲覧。
- ^ Foutch, Haleigh. “Comic-Con: Director Rob Letterman Talks GOOSEBUMPS, Casting Jack Black as R.L. Stine, Choosing which Monsters to Include, and More”. Collider. 2014年11月8日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2014年2月14日). “Dylan Minnette to Co-Star With Jack Black in ‘Goosebumps’”. Variety. 2014年9月21日閲覧。
- ^ Sneider, Jeff (2014年2月13日). “'The Giver' Actress Odeya Rush to Join Jack Black in Sony's 'Goosebumps' Movie (Exclusive)”. TheWrap. 2014年4月24日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2014年4月23日). “‘Super 8′ Actor Joins Sony’s ‘Goosebumps’”. Variety. Deptember 21, 2014閲覧。 エラー: 閲覧日が正しく記入されていません。
- ^ a b Sneider, Jeff (2014年4月4日). “Amy Ryan, 'Workaholics' Star Jillian Bell Join Jack Black in 'Goosebumps' (Exclusive)”. TheWrap. 2014年4月24日閲覧。
- ^ a b Ford, Rebecca (2014年4月28日). “Sony's 'Goosebumps' Adds 'Neighbors' Actress (Exclusive)”. Hollywood Reporter. 2014年9月21日閲覧。
- ^ Halterman, Jim (2014年4月15日). “TheBacklot Interview: Steven Krueger”. The Backlot. 2014年4月24日閲覧。
- ^ a b Sneider, Jeff (2014年4月30日). “‘Veep’ Star Timothy Simons Joins ‘Goosebumps,’ Joe Swanberg's ‘Digging for Fire’ (Exclusive)”. TheWrap. 2014年5月2日閲覧。
- ^ Stine, R. L. (2014年5月20日). “.@mdroush Jack Black plays me in the GB movie, now filming in GA. I'm going down to do a cameo next month.”. Twitter. 2014年9月21日閲覧。
- ^ “Goosebumps [Original Motion Picture Soundtrack]” (英語). 2024年12月30日閲覧。
- ^ “Goosebumps” (英語). 2024年12月30日閲覧。
外部リンク
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