ケニー・ランキン

ケニー・ランキン
Kenny Rankin
出生名 Kenneth Joseph Rankin
生誕 (1940-02-10) 1940年2月10日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨークマンハッタン
死没 (2009-06-07) 2009年6月7日(69歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ジャズポップスロック[1]フォーク[2]
職業 ミュージシャンソングライター
担当楽器 ボーカル、ギター、ピアノ
活動期間 1967年 - 2009年
レーベル マーキュリー、Little David、アトランティック、Cypress、Private Music、Chesky、ヴァーヴ
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ケニー・ランキンKenny Rankin1940年2月10日 - 2009年6月7日)は、フォークロックシンガーソングライターのジャンルで活動するアメリカ歌手ソングライターで、ジャズの影響を受けていた。感情を表現するために、高音域の歌声を多用した。

略歴

ランキンはニューヨークマンハッタンで生まれた。家庭や友人の前で歌っていた母親の影響で音楽に触れ、キャリアの初期にはシンガーソングライターとして活動していた。

ランキンのアルバム3枚はビルボード誌のアルバムチャートにランクインした。彼のキャリアの大部分は、ポップ・ミュージックで活躍した。ボブ・ディランのアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』にはギタリストとして参加[3]。また、テレビ番組『ザ・トゥナイト・ショー』には20回以上の出演をしている[3]。深夜番組の司会者ジョニー・カーソンは、シングルカットされた「Peaceful」が収録された1967年のデビュー・アルバム『マインドダスターズ』のライナーノーツを執筆した。「Peaceful」はジョージィ・フェイムが1969年にイギリスでヒットさせたもの。全英シングルチャートにランクインしたランキンの作曲による唯一の作品であり、最高16位で、9週間にわたってチャートインした。彼はこの曲を1972年のアルバム『ライク・ア・シード』にも再録音している。ヘレン・レディが1973年に「Peaceful」をカバーしており、これはアメリカのアダルト・コンテンポラリー・チャートで2位、アメリカとカナダのポップ・チャートで12位に達した。

アラン・ブロードベント、マイク・ウォフォードビル・ワトラスらと活動していた頃、ランキンの音楽はジャズの色彩を帯びるようになった。ペギー・リーメル・トーメカーメン・マクレエらが彼の曲をパフォーマンスした。スタン・ゲッツは彼の声を「鼓動する管楽器」のようだと評した[2]ブラジル音楽への関心を反映し、ランキンはリオデジャネイロにてジャズ・ミュージシャンのマイケル・ブレッカーアーニー・ワッツと共にアルバム『ヒア・イン・マイ・ハート』をレコーディングした。ヴァーヴ・レコードと契約後、ランキンは演奏活動とレコーディング活動に復帰し、レオン・ラッセルの「A Song for You」やビートルズの「夢の人 (I've Just Seen a Face)」など、より現代的な楽曲を手掛けた[2]。アルバム『シルヴァー・モーニング』にビートルズの「ブラックバード」を収録した後、ポール・マッカートニージョン・レノンがソングライターの殿堂入りを果たした際に、マッカートニーからこの曲の演奏を依頼されている[2]

ランキンはコメディアンのジョージ・カーリンと親交を深め、2人ともリトル・デイヴィッド・レコードと契約した。1972年以降、ランキンはカーリンのライブのオープニングアクトやゲストとして頻繁に出演した。2人はカーリンのプライベートジェットで移動し、10年近く断続的にツアーを共にした。フェニックス・ハウスで薬物依存を克服したランキンだったが、カーリンとのツアー中にコカインを再び使用し始めた[4]。2008年6月に行われたカーリンの追悼式では、ランキンが歌を披露した。

私生活と死

彼はイヴォンヌ・ロドリゲス=カルデローネと結婚していた。肺癌と診断されてから、3週間後の2009年6月7日に亡くなった[2]

ディスコグラフィ

アルバム

  • 『マインドダスターズ』 - Mind-Dusters (1967年、Mercury)
  • 『ファミリー』 - Family (1969年、Mercury)
  • 『ライク・ア・シード』 - Like a Seed (1972年、Little David)
  • 『シルヴァー・モーニング』 - Silver Morning (1974年、Little David)
  • 『インサイド』 - Inside (1975年、Little David)
  • 『ケニー・ランキン・アルバム~愛の序奏』 - The Kenny Rankin Album (1977年、Little David)
  • 『アフター・ザ・ローゼス』 - After the Roses (1980年、Atlantic)
  • 『ハイディング・イン・マイセルフ』 - Hiding in Myself (1988年、Cypress)
  • 『ビコーズ・オブ・ユー』 - Because of You (1991年、Chesky)
  • 『プロフェッショナル・ドリーマー』 - Professional Dreamer (1995年、Private Music)
  • 『ヒア・イン・マイ・ハート』 - Here in My Heart (1997年、Private Music)
  • 『ザ・ボトム・ライン・ライヴ』 - The Bottom Line Encore Collection (1999年、The Bottom Line)
  • 『ピースフル・クリスマス』 - A Christmas Album (1999年、Rankin Music)
  • Haven't We Met? (2001年、Image Entertainment)
  • 『ア・ソング・フォー・ユー』 - A Song for You (2002年、Verve)

参加アルバム

ベニー・カーター

  • Benny Carter Songbook (1996年、MusicMasters)
  • Benny Carter Songbook Volume II (1997年、MusicMasters)

アート・ガーファンクル

  • レフティー』 - Lefty (1988年) ※「I Wonder Why」でデュエット

マイケル・フランクス

  • 『パッションフルーツ』 - Passionfruit (1983年) ※「Sunday Morning Here With You」のバック・ボーカル

脚注

  1. ^ Kenny Rankin”. AllMusic. 2018年10月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e Sweeting, Adam (2009年9月10日). “Kenny Rankin – American singer/songwriter – Obituary”. The Guardian. 2018年7月17日閲覧。
  3. ^ a b Yanow, Scott (2008). The Jazz Singers: The Ultimate Guide. Backbeat. p. 179. ISBN 978-0-87930-825-4 
  4. ^ Carlin, George; Tony Hendra (2009). Last Words. Free Press. p. 151. ISBN 978-1-4391-7295-7. https://archive.org/details/lastwords0000carl 

外部リンク

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