ケルビングローブ美術館・博物館
![]() ![]() ケルビングローブ美術館・博物館(ケルビングローブびじゅつかん・はくぶつかん、英: Kelvingrove Art Gallery and Museum)は、スコットランドのグラスゴーにある美術館・博物館である。町の西端に当たるケルビン川岸のケルビングローブ公園に隣接してアーガイル通りに面しており、グラスゴー大学の近隣に位置する。 当館は、ヨーロッパの芸術品を収蔵する。2003年から一時休館し、改装を経てエリザベス2世によって2006年7月11日に再開された。改装事業では地階の大規模な拡張が行われ、展示を8000件に拡充した。再開以降、スコットランドで最も訪問客が多い無料の博物館となっている[3][4]。 デザインと建設当館の建設は、ケルビングローブ公園で1888年に開催された万国博覧会の収益を資金にあてた。設計はジョン・ウィリアム・シンプソンとE・J・ミルナー・アレンが担当し、グラスゴー万国博覧会を開くために大量におさえておいた美術品を収めて1901年に開館した[5]。建物は赤砂岩を使うグラスゴーの伝統に従ったプランを採用、ジョージ・フランプトンやフランシス・ダーウェント・ウッドなど著名な彫刻家たちが装飾を担当し、スペインのバロック風の造作である。中央展示室に据えてあるルイス&カンパニー製の巨大なパイプオルガンは、館内の見どころの一つである。 グラスゴーにはこの建築物について俗説が伝わり、前と後ろを間違えて建ててしまったと気づいた建築家は塔の上から身を投げて自死を図ったとされるが、この話は事実ではない[6]。 所蔵品この施設の所蔵品は、中心となるマクレラン美術館(グラスゴー)の旧蔵品に加え、かつてのケルビングローブ・ハウス博物館から移された。世界最高の武器や防具のコレクションや、広大な自然史の所蔵品がある。芸術品では、巨匠やフランスの印象派、オランダのルネサンス、スコティッシュ・カラリストやグラスゴー派の作品など多くのヨーロッパの美術品が所蔵されている。 収蔵するサルバドール・ダリの『サン・ファン・デ・ラ・クルスのキリスト』に関して、著作権をダリ当人と懇談の末に、当時の博物館の管理者が買い受けた。この絵画は1993年から改装を終える2006年まで、聖マンゴー宗教博物館に移されていた。 ギャラリー
脚注
外部リンク座標: 北緯55度52分6.89秒 西経4度17分25.82秒 / 北緯55.8685806度 西経4.2905056度 |
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