コウライアイサ
コウライアイサ(高麗秋沙[1]、Mergus squamatus)は、カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類。 分布朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、ロシア南東部[a 1] 中華人民共和国東部、ロシア南東部(沿海地方、ハバロフスク地方)、朝鮮半島北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する[2][3][4]。和名は朝鮮半島(高麗)で確認された例があることに由来する[1]。日本では1986年に木曽川に飛来して以降[2]、冬季に越冬のため数羽が飛来する(まれな冬鳥)[1][5][6][a 2]。 鹿児島県では、2011年12月から2012年4月にかけて最大で9羽が観察・撮影されており、3月には交尾行動も観察・撮影された[7]。 形態全長52-62センチメートル[3]。翼長オス25-26.5センチメートル、メス24-24.5センチメートル[4]。翼開張70-86センチメートル[3]。頭頂から後頭にかけての2段状に羽毛が伸長し(冠羽)[3][4][5]、特に後頭で顕著[6]。体側面の羽衣は白く、灰色や黒の鱗状の斑紋が入る[2][3][a 2]。雨覆や次列風切、三列風切の色彩は白く[2]、初列風切の色彩は黒い[3][5]。 虹彩は褐色[4]。嘴先端の鉤状突起が不明瞭[5]。鼻孔は嘴の中央に開口する[3][5][6]。嘴の色彩は赤く[2][6][a 2]、先端は黄色[3][5]。後肢の色彩は赤や橙色[2][5]。 オスは頭部から体上面の羽衣が金属光沢のある緑黒色[3][6]、頸部から体下面の羽衣がピンク色[2][4][5]。メスは頭部から体上面の羽衣が褐色で眼先が黒く、体上面の羽衣は灰色、頸部から体下面の羽衣が白い[2][3][5][6]。 生態繁殖地では森林内の渓流に生息し、非繁殖地では開けた河川や湖沼に生息する[2][a 2]。非繁殖地では小規模な群れを形成する[2]。 繁殖形態は卵生。大木の樹洞に巣をつくり[2]、1回に8-12個の卵を産むと考えられている[4]。 人間との関係開発による生息地の破壊、水質汚染、狩猟などにより生息数は減少している[2]。 画像
関連項目参考文献
外部リンク
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