ゴレスターン州
ゴレスターン州(ゴレスターンしゅう、ペルシア語: استان گلستان, ラテン文字転写: Ostān-e Golestān)は、イランの北東部、カスピ海南岸にある州(オスターン)。州都はゴルガーン。人口は186万8819人(2016年国勢調査)[1]、面積は20,380km²。 気候と地理ゴレスターンの気候は年間を通じて穏やかで過ごしやすい。地理的には平野部とアルボルズ山脈の山岳部に二分される。アルボルズ山脈は東部では北東に向かって高度を下げてゆく。州内の最高地点はシャーヴァル山の標高3,945mである。 州内には1976年に成立したイラン国内初の国立公園であるゴレスターン国立公園がある[2]。また、アルボルズ山脈の東部にはヒルカニアの森林群があり、その中にヒョウやヒグマが生息している。1976年にその一部はユネスコの生物圏保護区に指定された[3]。 歴史この地域に人びとが住みだしたのは紀元前1000年ころにさかのぼる。今のゴルガーンの都市近郊に古代都市ジョルジャーンの遺跡を今日もなお見ることができる。ジョルジャーンはシルクロード上にあって、イランの重要な都市であった。 また今日のゴルガーンは1937年以前、エステラバーあるいはアスタラーバードと呼ばれた。 ゴレスターン州は1997年、マーザンダラーン州から分割された。 行政区分管下にバンダレ・トルキャマーン、バンダレ・ギャズ、アリーアーバード、コルド・クーイー、ゴルガーン、ゴンバデ・カーヴース(世界遺産「ゴンバデ・カーブース」がある)、ミーヌー・ダシュトの諸郡(シャフレスターン)を擁する。 住民民族少数民族としてはトルキャマーンが州の北部、特にゴンバドやバンダレ・トルキャマーンなどの街に住む。またバローチ、アゼリー人、アフガーン人、アルメニア人のコミュニティもあり、その伝統を守っている。 言語
宗教
文化ブワイフ朝やズィヤール朝などのイラン王朝はこの地域に興り、前イスラーム期のイラン文明復興で知られている。たとえばブワイフ朝の君主はサーサーン朝の支配者たちが用いたシャーハンシャー(ペルシア語: شاهنشاه: 王の中の王)の称号を名乗った。 州内には世界でもっとも高いレンガ造りの塔が立っている。ゴンバデ・カーブースがそれで、この地域の有名なアミールの創建になるものである。 高等教育機関
脚注
関連項目
参考文献
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia