ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション
『ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション[13]』(The Formation of Damnation)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、テスタメントが2008年に発表した9作目のスタジオ・アルバム。『ギャザリング』(1999年)以来9年振りのスタジオ・アルバムで、バンドは2007年にニュークリア・ブラストとの契約を得て[14]、移籍第1弾アルバムとして本作がリリースされた。 背景メンバーのチャック・ビリーとエリック・ピーターソンがプロデュースして、アンディ・スニープがエンジニア(ヴィンセント・ヴォイノと共同)及びミキシングを担当した[15]。テスタメントの前身バンド、レガシーの初代ボーカリストだったスティーヴ・"ゼトロ"・スーザが作詞とバッキング・ボーカルで参加[15]。 本作のための曲作りやリハーサルではニコラス・バーカー(元クレイドル・オブ・フィルス〜ディム・ボルギル)がドラムスを担当したが、DHS及び就労ビザの問題によってバーカーが参加できなくなったため、以前より度々テスタメントのライヴに参加していたポール・ボスタフが加入した[16]。ギター・ソロは主にアレックス・スコルニックが担当しているが、「モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ」「ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション」「ザ・パーセキューテッド・ウォント・フォーゲット」「キリング・シーズン」「アフターライフ」「リーヴ・ミー・フォーエヴァー」では、スコルニックとエリック・ピーターソンの両名がギター・ソロを弾いた[17]。 「ジ・イーヴル・ハズ・ランデッド」の歌詞は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を題材としている[18]。 反響・評価アメリカではリリースから1週間で11,400枚を売り上げ[19]、『ロウ』(1994年)以来14年振りにBillboard 200にチャート・インして、最高59位に達した[9]。ノルウェーでは『プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ』(1989年)以来19年振りにアルバム・チャート入りして、最高29位に達した[5]。 音楽評論家のGreg Pratoはオールミュージックにおいて「本道から大きく離れないままでいた(むしろ年が進むごとに重厚さを増していった)80年代のスラッシュメタル・バンドの一つとして、テスタメントのトレードマークであるスラッシュ・サウンドは期待通り、『ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション』の全編で聴ける」と評している[18]。 収録曲特記なき楽曲は作詞:チャック・ビリー、スティーヴ・"ゼトロ"・スーザ/作曲:チャック・ビリー、エリック・ピーターソン。1.はインストゥルメンタル。
参加ミュージシャンアディショナル・ミュージシャン
脚注
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