シェルボーン・フットボール・クラブ(アイルランド語: Cumann Peile Shíol Broin, 英語: Shelbourne Football Club)は、アイルランドのダブリンをホームタウンとするサッカークラブである。
歴史
1885年、シェルボーンFCはダブリン県のリングセンド、サンディマウント地区でJames Rowanが率いる男性グループによって誕生した。クラブ名は近くのシェルボーン・ロードとシェルボーン・ハウス・ホステルに由来している。クラブの最初のスタジアムはランズダウン・ロード北側の高台裏のハヴロック・スクエアにあった[1]。
1905年、アイリッシュカップ決勝に進出したが、Lisburn Distillery FCに敗れ、準優勝に終わった。翌年、再び決勝に進出し、ベルファスト・セルティックに2-0で勝利した。シェルボーンはアイリッシュカップで優勝した最初の南部クラブとなった[1]。
1926年、1925-26シーズンのリーグ・オブ・アイルランドでシャムロック・ローヴァーズを勝ち点差2で抑えて初優勝を果たした[1]。
1939年、FAIカップ決勝でスライゴ・ローヴァーズに再試合1-0で勝利し、初優勝を果たした[1]。
1960年代初頭、Gerry Doyle監督によってアイルランドで最も魅力的で興奮させるチームの一つになり、リーグ優勝1回、FAIカップ優勝2回を記録した。また、欧州の舞台では、トップクラブのスポルティングCP、バルセロナ、アトレティコ・マドリードなどと対戦した。当時のチームには、Tony Dunne(後にマンチェスター・ユナイテッドでUEFAチャンピオンズカップ優勝)やFreddie Strahan、Christy Doyle、Eric Barber、Jackie Hennessy、Tommy Carrollなどのアイルランド代表選手が所属していた[1]。
クラブは1971年にリーグ・オブ・アイルランドシールドとレンスター・シニアカップで優勝した後、1992年までタイトルを獲得できず、低迷期を迎えた。1992年、1962年以来30年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。翌年にはFAIカップでも、1963年以来となる30年ぶりの優勝を果たした。2000年、1998-99シーズン開幕前に就任したDermot Keely監督の下でプレミアディビジョンとFAIカップの2冠を達成した[1]。
2006年、クラブは通算13回目の優勝を果たしたが、深刻な財政問題により、リーグから撤退し、多くの選手を失った。最終的に、Dermot Keely監督の下でファーストディビジョンのライセンスを取得した。2008年、首位で迎えた最終節でリムリックと引き分けたことにより、ダンドークに逆転を許し、プレミアディビジョン昇格を逃した。2009年は昇格プレーオフ準決勝でスポーティング・フィンガルに敗れた。2011年、ファーストディビジョンで2位になり、プレミアディビジョン復帰を決めた。同年、FAIカップ準決勝でセント・パトリックス・アスレティックに勝利し、決勝に進出したが、スライゴ・ローヴァーズに敗れて準優勝に終わった[1]。
タイトル
国内タイトル
- リーグ・オブ・アイルランド:14回
- 1925-26, 1928-29, 1930-31, 1943-44, 1946-47, 1952-53, 1961-62, 1991-92, 1999-00, 2001-02, 2003, 2004, 2006, 2024
- FAIカップ:7回
- 1939, 1960, 1963, 1993, 1996, 1997, 2000
- リーグ・オブ・アイルランドカップ:1回
- リーグ・オブ・アイルランド・ファーストディビジョン:2回
- リーグ・オブ・アイルランドシールド:8回
- 1921-22, 1922-23, 1925-26, 1929-30, 1943-44, 1944-45, 1948-49, 1970-71
- アイリッシュカップ:3回
国際タイトル
出典[2]
過去の成績
シーズン
|
ディビジョン
|
FAIカップ
|
リーグカップ
|
リーグ |
順位 |
試 |
勝 |
分 |
敗 |
得 |
失 |
点
|
1999-00 |
プレミアディビジョン |
1位 |
33 |
19 |
12 |
2 |
49 |
20 |
69 |
優勝 |
|
2000-01 |
プレミアディビジョン |
2位 |
33 |
17 |
9 |
7 |
53 |
37 |
60 |
|
|
2001-02 |
プレミアディビジョン |
1位 |
33 |
19 |
6 |
8 |
50 |
28 |
63 |
|
|
2002-03 |
プレミアディビジョン |
2位 |
27 |
15 |
4 |
8 |
44 |
26 |
49 |
|
|
2003 |
プレミアディビジョン |
1位 |
36 |
19 |
12 |
5 |
52 |
28 |
69 |
|
|
2004 |
プレミアディビジョン |
1位 |
36 |
19 |
11 |
6 |
57 |
37 |
68 |
3回戦敗退 |
GS敗退
|
2005 |
プレミアディビジョン |
3位 |
33 |
20 |
7 |
6 |
62 |
25 |
67 |
2回戦敗退 |
準決勝敗退
|
2006 |
プレミアディビジョン |
1位 |
30 |
18 |
8 |
4 |
60 |
27 |
62 |
3回戦敗退 |
準優勝
|
2007 |
ファーストディビジョン |
5位 |
36 |
11 |
10 |
15 |
46 |
46 |
43 |
2回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2008 |
ファーストディビジョン |
2位 |
36 |
20 |
10 |
6 |
55 |
25 |
70 |
3回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2009 |
ファーストディビジョン |
2位 |
33 |
22 |
7 |
4 |
66 |
31 |
73 |
3回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2010 |
ファーストディビジョン |
4位 |
33 |
18 |
7 |
8 |
57 |
31 |
61 |
4回戦敗退 |
予選敗退
|
2011 |
ファーストディビジョン |
2位 |
30 |
22 |
2 |
6 |
62 |
24 |
68 |
準優勝 |
準々決勝敗退
|
2012 |
プレミアディビジョン |
8位 |
30 |
9 |
8 |
13 |
35 |
43 |
35 |
2回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2013 |
プレミアディビジョン |
12位 |
33 |
5 |
6 |
22 |
25 |
56 |
21 |
準々決勝敗退 |
1回戦敗退
|
2014 |
ファーストディビジョン |
2位 |
28 |
14 |
10 |
4 |
46 |
30 |
52 |
3回戦敗退 |
1回戦敗退
|
2015 |
ファーストディビジョン |
4位 |
28 |
13 |
6 |
9 |
37 |
34 |
45 |
2回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2016 |
ファーストディビジョン |
6位 |
28 |
9 |
3 |
16 |
36 |
40 |
30 |
2回戦敗退 |
準々決勝敗退
|
2017 |
ファーストディビジョン |
4位 |
28 |
11 |
7 |
10 |
37 |
32 |
40 |
2回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2018 |
ファーストディビジョン |
3位 |
27 |
13 |
11 |
3 |
52 |
21 |
50 |
2回戦敗退 |
準々決勝敗退
|
2019 |
ファーストディビジョン |
1位 |
27 |
19 |
3 |
5 |
50 |
19 |
60 |
1回戦敗退 |
2回戦敗退
|
2020 |
プレミアディビジョン |
9位 |
18 |
5 |
4 |
9 |
13 |
22 |
19 |
準々決勝敗退 |
中止
|
2021 |
ファーストディビジョン |
1位 |
27 |
16 |
9 |
2 |
49 |
23 |
57 |
1回戦敗退
|
2022 |
プレミアディビジョン |
7位 |
36 |
10 |
11 |
15 |
40 |
49 |
41 |
準優勝
|
2023 |
プレミアディビジョン |
位 |
36 |
|
|
|
|
|
|
|
欧州の成績
歴代監督
歴代所属選手
脚注
外部リンク