シック・ジャパン
シック・ジャパン株式会社は、男性の髭剃りや、女性のムダ毛処理に使う、剃刀(かみそり)を製造、販売するメーカー。 概要シックブランドは、アメリカの軍人だったヤコブ・シックにより創設された。それまでのカミソリは、ブレード(刃)とハンドル(柄)が一体化したカミソリで、切れなくなったら自分で研いだり、メンテナンスする必要があった。ヤコブ・シックは、連発式ライフル銃の構造をヒントに、マガジン式連続充填型カミソリを発明。替え刃をワンタッチで交換できる革命的な製品であった[2]。その後、紆余曲折を経て、現在ではアメリカの大手電池メーカーであるエナジャイザー・ホールディングス(Energizer Holdings)傘下の「エッジウェル・パーソナル・ケア」より発売されている。シック・ジャパンは、シック製品の事業を継続しているほか、かつては電池事業も日本市場で展開していた。エナジャイザーによる電池事業は元々、エナジャイザー社と提携していた富士フイルムが日本市場で展開していたが、富士フイルムの電池事業撤退により、シック・ジャパンが継承し、単3型と単4型のリチウム電池、単6型のアルカリ電池や、LEDライトなどを展開していたが、2015年7月に小泉成器にエナジャイザー事業を譲渡した。 第二次世界大戦後、シックブランドの製品が輸入され、日本の髭剃りに革新的な進歩をもたらした。実際、2006年現在、日本でのシェアは1位である。(世界全体で見れば、剃刀ではP&Gグループのジレット社が最大手で、シックは2番手である) 沿革
なお、1980年代までは、シック製品の販売総代理店として服部セイコー(現:セイコーホールディングス)と提携していた。 主な商品シェーブガードは、日本で最も広く流通しているシェービング剤である。「緑のキャップに男性の顔付き白フォーム缶」のデザインは年齢に限らず広く定着し、スーパーマーケットからコンビニエンスストアまで、カミソリを取り扱うほとんどの売場に存在している。この缶デザインの男性の顔は時代によって変化しており、最近ではアメリカの有名俳優似の顔になっている。 1995年に2枚刃のカミソリ「プロテクター」を発売、「切れてな〜い」のCMで一世を風靡した(マイク・ベルナルドなどが出演)。 2004年に世界初の4枚刃カミソリ「クアトロ4」と、女性用の固形ソープ付ボディカミソリ「イントゥイション」を開発、発売した。 なお、男性用のクアトロ4と女性用のクアトロ4フォーウーマンは互換性があり、替刃とホルダーを混在して使用できる。ホルダーは基本的に同一のもので、例えばクアトロ4 フォーウーマン トリムスタイルはクアトロ4チタニウム レボリューションの色違いに過ぎず、異なるのは替刃である。 替刃はアメリカ製とドイツ製があり、ドイツ製はナイフや包丁で世界的に有名な刃物の街ゾーリンゲンで製造されている。 脚注
関連項目
外部リンク
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