シングウィズジョイ(英:Sing with Joy[1])は、日本の競走馬である[2]。2015年のフローラステークス、ターコイズステークスの勝ち馬[2]。2016年のエリザベス女王杯では2着だった[3]。しかし2017年のアメリカジョッキークラブカップのレース中に転倒し骨折、予後不良となった[4]。馬名の由来は「楽しそうに歌う」[2]。
現役時代
2歳(2014年)
デビュー戦はペガサスボスの2着に敗れる[5]も、次の未勝利戦で初勝利を飾る[6]。初のオープン戦となる野路菊ステークスでダノンメジャーの2着に入る[7]。
3歳(2015年)
重賞3戦目となるフローラステークスで重賞初勝利を挙げる[8]。クラシックでは結果を出せなかったが、初の古馬戦となるターコイズステークスで11番人気の低評価を覆して勝利を収める[9]。このレースは2着に16番人気ダンスアミーガ、3着に15番人気オツウが入り、3連単295万円の大波乱となった[10]。
4歳(2016年)
年明け初戦は中山牝馬ステークスで始動。鞍上には新たに岩田康誠を迎えた。レースでは、5番手につけるも、15着に沈んだ[11]。7か月の休養をはさみ出走した府中牝馬ステークスでは田辺裕信が騎乗した。レースでは先行したが、直線で交わされクイーンズリングの7着だった[12]。
次戦はGI、エリザベス女王杯に12番人気で出走[3]。クリストフ・ルメールが騎乗した。レースは4番手あたりで進め、最後の直線で早く抜け出しそのまま粘るも、後方から追い込んできたクイーンズリングにクビ差差し切られ2着[3]。それでも12番人気ながら健闘した。
5歳(2017年)
5歳になったシングウィズジョイは、1月のアメリカジョッキークラブカップに出走[13]。単勝オッズ4番人気に支持された[13]。レースは先行せず中団あたりで進めた。最終コーナーでは馬群が詰まり体勢を崩すも、鞍上のルメールが立て直した。しかし直線に入りすぐ、シングウィズジョイは前の馬に接触して転倒、競走を中止した[4]。そしてルメールは放り出されるように落馬した。ルメールは背部打撲、咽頭部挫傷と診断されたが、命に別条はなかった。しかしシングウィズジョイは左上腕骨骨折で予後不良と診断され[4]、安楽死処分となった[4]。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[14]およびnetkeiba.com[15]に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上がり3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
2014.07.06
|
中京
|
2歳新馬
|
|
芝1600m(良)
|
12
|
8
|
11
|
005.10(2人)
|
02着
|
R1:40.1(34.4)
|
-0.1
|
0小牧太
|
54
|
ペガサスボス
|
450
|
0000.07.27
|
中京
|
2歳未勝利
|
|
芝1600m(良)
|
13
|
7
|
11
|
001.50(1人)
|
01着
|
R1:39.0(36.1)
|
-0.2
|
0小牧太
|
54
|
(ビジューミニョン)
|
450
|
0000.09.20
|
阪神
|
野路菊S
|
OP
|
芝1800m(良)
|
7
|
2
|
2
|
006.20(4人)
|
02着
|
R1:48.5(33.4)
|
-0.1
|
0福永祐一
|
54
|
ダノンメジャー
|
454
|
0000.11.01
|
東京
|
アルテミスS
|
GIII
|
芝1600m(稍)
|
17
|
1
|
2
|
006.10(3人)
|
06着
|
R1:35.0(34.2)
|
-0.6
|
0小牧太
|
54
|
ココロノアイ
|
454
|
2015.02.14
|
東京
|
クイーンC
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
16
|
1
|
1
|
016.90(9人)
|
06着
|
R1:34.3(35.1)
|
-0.3
|
0内田博幸
|
54
|
キャットコイン
|
456
|
0000.03.08
|
阪神
|
アルメリア賞
|
5下
|
芝1800m(稍)
|
9
|
3
|
3
|
002.00(1人)
|
04着
|
R1:49.8(36.7)
|
-0.1
|
0M.デムーロ
|
54
|
マサハヤドリーム
|
458
|
0000.03.28
|
阪神
|
君子蘭賞
|
5下
|
芝1800m(良)
|
12
|
6
|
8
|
003.50(2人)
|
01着
|
R1:48.7(34.8)
|
-0.1
|
0内田博幸
|
54
|
(マキシマムドパリ)
|
456
|
0000.04.26
|
東京
|
フローラS
|
GII
|
芝2000m(良)
|
17
|
3
|
5
|
006.00(2人)
|
01着
|
R2:01.8(34.3)
|
-0.0
|
0内田博幸
|
54
|
(ディアマイダーリン)
|
450
|
0000.05.24
|
東京
|
優駿牝馬
|
GI
|
芝2400m(良)
|
17
|
3
|
5
|
025.50(9人)
|
17着
|
R2:27.5(36.9)
|
-2.5
|
0内田博幸
|
55
|
ミッキークイーン
|
450
|
0000.09.20
|
阪神
|
ローズS
|
GII
|
芝1800m(良)
|
17
|
2
|
4
|
023.40(8人)
|
14着
|
R1:48.0(37.6)
|
-2.8
|
0内田博幸
|
54
|
タッチングスピーチ
|
466
|
0000.10.18
|
京都
|
秋華賞
|
GI
|
芝2000m(良)
|
15
|
8
|
14
|
103.9(15人)
|
10着
|
R1:57.7(35.4)
|
-0.8
|
0内田博幸
|
55
|
ミッキークイーン
|
466
|
0000.12.19
|
中山
|
ターコイズS
|
新設重賞
|
芝1600m(良)
|
16
|
8
|
16
|
022.8(11人)
|
01着
|
R1:35.7(34.5)
|
-0.2
|
0戸崎圭太
|
53
|
(ダンスアミーガ)
|
468
|
2016.03.13
|
中山
|
中山牝馬S
|
GIII
|
芝1800m(良)
|
16
|
6
|
12
|
014.00(6人)
|
15着
|
R1:50.9(35.3)
|
-0.6
|
0岩田康誠
|
55
|
シュンドルボン
|
470
|
0000.10.15
|
東京
|
府中牝馬S
|
GII
|
芝1800m(良)
|
13
|
2
|
2
|
031.40(8人)
|
07着
|
R1:47.5(34.7)
|
-0.9
|
0田辺裕信
|
54
|
クイーンズリング
|
474
|
0000.11.13
|
京都
|
エリザベス女王杯
|
GI
|
芝2200m(良)
|
15
|
5
|
9
|
061.6(12人)
|
02着
|
R2:12.9(33.7)
|
-0.0
|
0C.ルメール
|
56
|
クイーンズリング
|
474
|
2017.01.22
|
中山
|
AJCC
|
GII
|
芝2200m(良)
|
17
|
2
|
4
|
008.60(4人)
|
|
競走中止
|
|
0C.ルメール
|
54
|
タンタアレグリア
|
474
|
血統表
- 母シングライクバードは23戦目の1600万を勝利しオープン入り。GIエリザベス女王杯の出走経験もある。
- 母母(祖母)シングライクトークは7勝を挙げオープン馬に昇り詰めた。重賞は2着が2回あるも勝利には至らなかった。
- 母母母(曾祖母)フリートークは7戦3勝。フラワーカップ、クイーンステークスの2つの重賞の勝ち馬である。また桜花賞、優駿牝馬への出走経験もありそれぞれ3着、4着の成績を残した。しかし秋を迎える前に膝を負傷し戦線離脱、競走馬を引退した(詳しくは本馬の項を参照)。
出典
外部リンク