シースピカ
シースピカ(英:SEA SPICA)は、瀬戸内海汽船グループの瀬戸内シーラインが運行する観光型クルーザー(高速船)。 概要2018年に西日本旅客鉄道(JR西日本)が策定した「JR西日本グループ中期経営計画 2022」において、地域とともに瀬戸内の魅力を発信する「せとうち パレットプロジェクト」が立案された。その一環として、瀬戸内海汽船と協定を結び、共同で観光型クルーザーを開発することとなった[5]。目標として、2020年秋の広島デスティネーションキャンペーンへの投入としていた[5]。 2019年10月16日に概要が公表され、広島-三原航路「瀬戸内しまたびライン」を開設し、瀬戸内海汽船グループの「瀬戸内シーライン」とJR西日本グループの「JR西日本イノベーションズ」による共同出資会社「瀬戸内島たびコーポレーション」と鉄道建設・運輸施設整備支援機構による共同建造にて建造する方針となった[5]。なお、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の「国内クルーズ船」共同建造第1号である[1]。 建造を瀬戸内クラフト、デザインを川西康之率いる株式会社イチバンセンが担当[1]。船名は海の「SEA」に、おとめ座の一番星「SPICA」を組み合わせ、「この船が、瀬戸内の海で青白く美しい輝きを放ちながら、お客様を自由で開放的な旅に誘いたい」、という思いを込めて命名された[6]。同船のアンバサダーとして、アイドルグループ『STU48』が任命された[7]。 2020年10月1日より、瀬戸内しまたびラインを1日1往復する形で運航開始となった。原則、ドック期間の12月-翌3月を除く休日、連休期間に運航としている。2月には宮島や江田島へのモデルツアーの運航も行われるほか、必要に応じてチャーター船として供用される。 2023年5月19日から5月21日に開催されたG7広島サミットでは、各国首脳、要人、関係者の海路移動(グランドプリンスホテル~宮島間)に使用された。その際には船内一部座席をG7仕様に変更されている。 受賞歴として、日本デザイン振興会「2020年度グッドデザイン賞・ベスト100」[1]、日本船舶工学会「シップ・オブ・ザ・イヤー2020」小型客船部門を受賞している[8]。 2025年3月に就航5年を迎えるのを機に、広島港 - 三原港の航路を広島港 - 尾道港に延伸するとともに、立寄港も変更されることとなった[9]。 船内2階屋外デッキ 1階案内所兼ショップ・運航情報モニター、バリアフリートイレ・バリアフリー客席 船内設備階段昇降機・フリーWi-Fi・客席電源、抗菌・抗ウィルス対策として空気触媒「セルフィール」施工 瀬戸内しまたびライン東向き航路(午前)広島港(宇品旅客ターミナル)→広島港(元宇品・グランドプリンスホテル広島前桟橋 乗船のみ)→呉港(呉中央桟橋 乗船のみ)→海上自衛隊呉地方隊(艦船めぐり)→音戸の瀬戸→下蒲刈島(下船観光)→契島→大久野島(下船観光)→生口島(瀬戸田港 下船のみ)→三原港 西向き航路(午後)三原港→生口島(瀬戸田港 乗船のみ)→大久野島(下船観光)→契島→大崎上島(下船観光)→音戸の瀬戸→海上自衛隊呉地方隊(艦船めぐり)→呉港(呉中央桟橋 下船のみ)→広島港(元宇品・グランドプリンスホテル広島前桟橋 下船のみ)→広島港(宇品旅客ターミナル) 沿革
脚注
外部リンク
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