シー・ユー・レイター・アリゲーター
シー・ユー・レイター・アリゲーター(See You Later Alligator)は、ボビー・チャールズが作詞・作曲した楽曲。 オリジナルのチャールズによるレコーディングはチェスより1955年11月にシングルとしてリリースになり、R&Bチャートの14位のヒットを記録した[4]。同年12月に ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツがこれをカバー。翌1956年にリリースされると、ビルボードのポップ・チャートの6位の大ヒットとなり、チャールズのオリジナルの存在感を薄める結果となった[1]。 ボビー・チャールズのバージョン10代の頃のチャールズは、友人と別れる際「さようなら」という代わりに「See you later, alligator」(「またね」を意味するsee you laterに語呂合わせでalligatorを付けている)というのが口癖だったが、ある日、友人の一人がそれに対し「After a while, crocodile」(同様の語呂合わせ)と返したことがインスピレーションとなり、チャールズはこの楽曲を20分で書き上げた[2][5]。 チャールズは電話でのチェス・レコードのオーディションでこの曲を歌い、これを聴いた社主レナード・チェスは、チャールズとの契約締結を決断した[5]。チェスはニューオーリンズのコズィモ・マタッサのスタジオをレコーディング用に押さえたが、チャールズ本人の要望により、通常のスタジオ・ミュージシャンではなく、彼が当時一緒に活動していたザ・カーディナルズとレコーディングすることとなった[2]。 レコーディングは1955年10月に行なわれ、翌11月に「Later Alligator」の名でシングル・リリースされた。この曲は、当時17歳だったチャールズのレコード・デビュー曲となった。デビューにあたり、彼は本名ロバート・チャールズ・ギドリーから末尾のギドリー姓を落とし、ボビー・チャールズと名乗った。 曲は12小節のブルースを基調としており、チャールズのバージョンはサックスをフィーチャーし、チャールズのバージョンはリズムやサックスをフィーチャーすることにより、ニューオーリンズR&B色を前面に押し出している。前年1954年にレコーディングされたギター・スリムの「Later for You, Baby」がこの曲のインスピレーションになっているのではないかとする意見も存在する[6]。 参加ミュージシャン
チャールズ自身によるリメイクチャールズは度々この曲のリメイクを行なっている。一つは1960年代のジュウェル/ポーラ時代(後にポニーキャニオン、英ウェストサイドのコンピレーションに収録された)[7]、1992年のニューオーリンズ・セッション(アルバム『Wish You Were Here Right Now』収録)、更には2001年のレコーディングがあり、これは2004年のアルバム『Last Train To Memphis』に収録された[8]。 ビル・ヘイリーのバージョン
チャールズのオリジナル盤リリースの翌月12月12日、ビル・ヘイリーはこの曲をレコーディングし[9]、1956年1月にシングル・リリースした[10]。彼らのバージョンは瞬く間にビルボード・チャートの6位を記録し、19週に渡ってチャートにとどまり続ける大ヒットとなった[11]。同年4月公開の映画『ロック・アンド・ロール/狂熱のジャズ』でもフィーチャーされた[11]。 ヘイリーのバージョンは、チャールズのものと比較して、よりロックンロール的な仕上がりとなっている。 参加ミュージシャン
その他カバー・バージョン
出典
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