ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス
「ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス」(This Must Be the Place (Naive Melody))は、トーキング・ヘッズが1983年に発表した楽曲。 概要デヴィッド・バーンはコンサート映画『Stop Making Sense』のDVDに収録されているセルフ・インタビューで次のように述べている[2]。
タイトルの丸かっこの「Naive Melody」は、ギターとベースのオスティナート(執拗反復)をそのまま言及する言葉と言われている[注 1]。ウォーリー・バダルーがシンセサイザーで、デヴィッド・ヴァン・ティーゲムがパーカッションで参加している。 1983年5月31日に発売された5枚目のスタジオ・アルバム『スピーキング・イン・タングズ』に収録された。同年11月にシングルカットされた[1]。B面は「ムーン・ロックス」。ビルボード・Hot 100で62位を記録し[5]、全英シングルチャートで51位を記録した[6]。 1984年4月24日、ジョナサン・デミが監督したグループのコンサート映画『Stop Making Sense』が公開される。同作品は1983年12月にハリウッドのパンテージズ劇場で行われたライブを記録したものであり、本作品も収録された。終盤のバーンのダンスは、フレッド・アステアが映画『恋愛準決勝戦』(1951年)でコートラックを自在に操りながら踊るシーンを模している。ティナ・ウェイマスはベースではなく、フェンダー・スウィンガーのギターを弾いている。 同年9月、映画のサウンドトラック・アルバム『Stop Making Sense』が発売。10月、アルバムから「ワンス・イン・ア・ライフタイム」のライブ・バージョンがシングルカットされた。B面は、サウンドトラック・アルバムには収録されなかった「ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス」のライブ・バージョンであった[7]。 映画が制作された頃、本作品のミュージック・ビデオも作られた。グループがコンサートのサポート・メンバーの面々と家でくつろぎながらホーム・ムービーを見る、という設定で、登場人物たちは後半で地下に下りて行き、楽器をもって演奏をする。グループ以外の出演者はアレックス・ウィア、バーニー・ウォーレル、スティーヴ・スケールズ、エドナ・ホルト、リン・マブリー。 2011年公開の映画『This Must Be the Place』は本作品にちなんでタイトルがつけられた(邦題『きっと ここが帰る場所』)。映画の中で主演のショーン・ペンはデヴィッド・バーンのコンサートに行き、バーンが「ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス」をフルで演奏をするのを見る[8][9]。 そのほか、『ウォール街』(1987年)と続編の『ウォール・ストリート』(2010年)で使用された。 チャート
脚注注釈
出典
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