ジョセフ・フォスター (系譜学者)ジョセフ・フォスター(英語: Joseph Foster、1844年3月9日 – 1905年7月29日)は、イギリスの系譜学者。オックスフォード大学とロンドンの法曹院の記録を出版しており、これらの記録は現代でも重要な史料となっている。 生涯ジョセフ・フォスター(Joseph Foster)とエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)の長男として[1]、1844年3月9日にサンダーランドのサンニサイドで生まれ、早くから系譜学に興味を持った。最初はロンドンで出版業界に入ったが、同時に系譜学の研究も行い、数人のヘラルド・オブ・アームズ(中級紋章官)と知り合った。1862年にはじめて自身の先祖にあたるクエーカーについての著作を発表した後、イングランド北部の家族史を研究した[2]。 ジョセフ・フォスターの著作のうち、現代の歴史学者でも使用するのは法曹院の会員登録記録(1885年、『法廷弁護士』として出版[3])と1500年から1886年までのオックスフォード大学入学記録(1887年と1891年の2回にかけて、『オックスフォード大学同窓生名簿』として出版した[4])である。『オックスフォード大学同窓生名簿』の出版により、フォスターは1892年にオックスフォード大学から名誉M.A.学位を授与された[2]。フォスターは「学究的な古物収集家ではないが、系譜学と紋章学のデータを転写、収集する者としての精力は並ぶ者が少ない」と評価されている[1]。 1905年、セント・ジョンズ・ウッドの自宅で死去、ケンサル・グリーン墓地に埋葬された[2]。 家族1869年8月12日にキャサリン・クラーク(Catherine Clark)と結婚、2男3女をもうけた[1]。 著作本節の出典は[2]。
脚注
参考文献川分圭子「研究動向 : イギリス家族史・個人史の伝統と現在 : アマチュアと営利企業の進出する歴史学」『京都府立大学学術報告. 人文』第66巻、京都府立大学、2014年12月、107-130頁、CRID 1050564289177190528、ISSN 1884-1732、NAID 120005577050。 外部リンク |
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