スコピエ動物園
スコピエ動物園(Macedonian: Зоолошка градина Скопје; アルバニア語: Kopshti zoologjik Shkup; 英語: Skopje Zoo)は北マケドニアのスコピエにある。総面積12ヘクタール (30エーカー) 、85種500個体の動物がいて、市営公園施設に隣接する。年中無休[1]。 沿革当園の開設は1926年、スタンコ・カラマンのもと委員3名が創設を準備しスコピエ市の管轄下に置かれた。開園当時は園地およそ1万2120坪(4ヘクタール (40,000 m2)[注 1])、展示は寄贈された動物のみと限られており、市議会は1965年に市営にすると決める。園地は1966年の市街地再開発計画を受けて現在の広さに拡張された。マケドニア共和国が成立した1991年以降2005年まで文化省(当時)傘下にあり、2005年9月1日の地方分権に伴って再びスコピエ市の管理に戻ると、2006年にヨーロッパ動物園・水族館協会(EAZA)の協力を要請した[1]。 長年にわたって動物の飼養環境の悪さは批判を受けてきた。ベオグラード動物園から譲られたゾウは移籍の1年後に23歳で死亡し[2]、また2009年には慢性的にうつ症状を見せていたチンパンジーの雄ココ(Koko)は当園から動物リハビリ施設を備えたAAP の霊長類サンクチュアリに移された[注 2]。 2008年に動物園施設の改修予算4200万ディナールがスコピエ市からおりると飼養環境の改善を始め、2009年5月にはEAZA加盟の協議に入る[1]。2010年に展示施設18ヵ所が完成して旧施設の85%が改修を終え[4]、加盟の基準に達した[5]。翌2011年時点の規模は職員35名が哺乳類、鳥類、爬虫類の56種300個体を展示して、来園者を迎えるワークショップ[注 3]や子供向け遊園地に加え、動物病院施設を運営してきた[1]。 展示施設の改善と動物の種を増やす努力が続き、2022年春はヤギやシロテテナガザル[6]ホワイトライオンやキツネザルなどの子が誕生した[7]。 提携関係を結んだ園は国内のビトラのほか、国外には前出のベオグラード動物園(セルビア)、ウィーン(オーストリア)、ケルンとニュルンベルク(ドイツ)、ザグレブ(クロアチア)、モスクワ(ロシア)、リュブリャナ(スロベニア)など[1]。 将来の計画スコピエ市の財政支援を受け、ゾウとキリンの展示施設を新たに建てる計画がある。ベオグラード動物園に預けたチンパンジーのココを当園に戻せるよう、新チンパンジー舎を設けたいとしている。 ギャラリー脚注注出典
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