ストレンジ・ウーマン
「ストレンジ・ウーマン」(Strange Kind of Woman) は、イギリスのロックバンドであるディープ・パープルが、1971年初めに発表したシングル楽曲。全英シングルチャートで最高8位まで上昇するヒットを記録した。 解説「ストレンジ・ウーマン」はアルバム未収録の新曲として、1971年2月にシングル発表された。前作シングルに相当する「ブラック・ナイト (Black Night)」もアルバム未収録の新曲として発表され[注釈 1]、全英シングルチャートで最高2位を記録しており、ディープ・パープルにとって、これら2曲だけが全英トップ10入りしたシングル・ヒットとなった[1]。 ディープ・パープルは同年9月にスタジオ・アルバム『ファイアボール (Fireball)』を発表したが、「ストレンジ・ウーマン」は本国イギリスをはじめヨーロッパ各国では収録されなかった[2]。一方、アメリカ合衆国[3]、カナダ[4]、日本[5]では、イギリス盤に収録された「デイモンズ・アイ (Demon's Eye)」に代わって収録された。1996年に発表された同アルバムのCD再発盤には、ロジャー・グローヴァーがリミックスした「Strange Kind Of Woman '96」として追加された[6]。 シングルのB面曲はディープ・パープルのインストゥルメンタル曲「グラブスプラッター (Grabsplatter)」のリフを基に作られた「アイム・アローン (I'm Alone)」で、グローヴァーの回想によれば「夜遅くに1時間ほどでやっつけて、朝5時に録音とミックスをやった」ものだという[7]。同曲も『ファイアボール』には収録されず、後に『The Deep Purple Singles A's and B's』[8]や『ファイアボール』の25周年記念盤に収録された[6]。 ライブ・アルバムへの収録「ストレンジ・ウーマン」は発表以来、イアン・ギランがボーカリストであった時期にはステージでほぼ欠かさず取り上げられた。代表的なライブ・アルバム『ライヴ・イン・ジャパン (Made in Japan)』[注釈 2](1972年)をはじめ、公式音源では『イン・コンサート (Deep Purple in Concert)』(1972年演奏)[9]、『In the Absence of Pink』(1985年演奏)[10]、『ノーバディーズ・パーフェクト (Nobody's Perfect')』(1987年演奏)[11]、『トータル・アバンダン (Total Abandon: Australia '99)』(1999年演奏)[12]、『Live at Montreux 2006』(2006年演奏)[13]に収録されている。 ライブ演奏では1970年代以来、ギランがスキャットでリッチー・ブラックモアのギターと即興の掛け合いを展開する演出が続けられている[14]。 脚注注釈
出典
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