セレナーデ・トゥ・ア・ソウル・シスター
『セレナーデ・トゥ・ア・ソウル・シスター』(Serenade to a Soul Sister)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、ホレス・シルヴァーが1968年に録音・発表したスタジオ・アルバム。 背景2回のセッションから成る作品で、シルヴァーとチャールズ・トリヴァーを除けば、各々異なるメンバーで録音された[2]。収録曲のうち「ネクスト・タイム・アイ・フォール・イン・ラヴ」は、トリオ編成による録音である[3]。 LPのB面に収録された3曲には、ベニー・モウピン、ジョン・ウィリアムス、ビリー・コブハムといった、シルヴァー・クインテットの新メンバーが参加しており、コブハムはジャケット写真の撮影も担当した[3]。全曲ともインストゥルメンタルだが、シルヴァーは「サイケデリック・サリー」と「ジャングル・ジュース」の歌詞も書いており、「ネクスト・タイム・アイ・フォール・イン・ラヴ」に関しては、シルヴァーの友人のロンネル・ブライトが歌詞を提供している[3]。 反響・評価アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは果たせなかったが、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは41位に達した[4]。スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、全体像に関して「ホレス・シルヴァーがブルーノートに残した作品の中でも、後期の傑作の一つで、このピアニストの作品の中でも特に、癖になりそうな楽しさと快活さが押し出された作品の一つ」、収録曲「サイケデリック・サリー」に関して「シルヴァーの音数が少なくリズミックなピアノは、ファンキーと形容されることが多いが、この曲ではメンフィス・ソウル風の嬉々としたホーン・テーマとファンキーなベース・リフに乗せて、より明瞭かつ現代的な方向性の演奏を披露している(彼がその後、この着想を追求していかなかったのは残念だ)」と評している[2]。 収録曲全曲ともホレス・シルヴァー作。
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
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