ゼイ・オンリー・カム・アウト・アット・ナイト
『ゼイ・オンリー・カム・アウト・アット・ナイト[注釈 1]』(They Only Come Out at Night)は、エドガー・ウィンター・グループが1972年に発表したスタジオ・アルバム。ウィンターにとって通算4作目、スタジオ・アルバムとしては3作目のリーダー・アルバムに当たり、本作で初めてエドガー・ウィンター・グループの名義が用いられた。 背景1972年、ウィンターはロニー・モントローズ、ダン・ハートマン、チャック・ラフと共にエドガー・ウィンター・グループを結成[2]。また、前2作『ホワイト・トラッシュ』(1971年)及び『ロードワーク』(1972年)に引き続き、リック・デリンジャーがプロデュース、ギター、ボーカルで参加した[3]。なお、最終的にモントローズは本作限りでグループを脱退し、デリンジャーが後任として正式加入するに至った[2]。 ビル・シムジクがテクニカル・ディレクターとして貢献しており[4]、ウィンターは後年、Classic Rock Revisitedによるインタビューにおいて「ビルとリックのコンビネーションは、このアルバムに最適だった」「"Frankenstein"を編集したのはビルだ。この曲をアルバムに入れられるようにするのは、克服困難な課題だったよ。彼は異なるテイクを編集でまとめるのを好んでいて、それが彼の得意技になった」と語っている[5]。 反響・評価母国アメリカのBillboard 200では3位に達し、自身唯一の全米トップ10アルバムとなった[1]。本作からのシングルは「フランケンシュタイン」が全米1位、「フリー・ライド」が全米14位を記録した[1]。 イギリスでは、本作は全英アルバムチャート入りを逃したが、「フランケンシュタイン」は全英シングルチャートで9週トップ75入りし、最高18位となった[6]。 マイケル・B・スミスはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「"Frankenstein"及び"Free Ride"という大ヒット・シングルを生み出したアルバムとして永遠に記憶されるだろうが、この傑出した作品には、さらに多数の賞賛すべき曲がある」と評している[7]。 収録曲特記なき楽曲はエドガー・ウィンターとダン・ハートマンの共作。
参加ミュージシャン
脚注注釈
出典
外部リンク
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