ダイヤモンドグローブ
『ダイヤモンドグローブ』は、フジテレビ系列で放送されているプロボクシング中継番組、および産業経済新聞社(サンケイスポーツ)などが主催するボクシング興行の名称である。 歴史フジテレビは1959年3月2日にボクシングのレギュラー放送を開始。1959年11月5日に大阪市の扇町プール[注釈 1] 特設リングで開催された世界フライ級選手権試合:矢尾板貞雄vsパスカル・ペレスは(まだ正式に視聴率調査が行われる以前の話であるが)視聴率92.5%の絶大な数字とも言われている[誰によって?]。 1960年代の「テレビ・ボクシング黄金時代」においてフジテレビは水曜日と日曜日に放送し、そのうちの日曜日の中継は三菱グループがスポンサーとなり、「三菱ダイヤモンドグローブ」として1967年3月26日まで毎週日曜22時台→21:00 - 21:45→21:30 - 22:15に生放送で中継していた(水曜は「リングサイドアワー」として放送)。以降は一時的に水曜日22時台→水曜日22時30分 - 23時などを経て月1回深夜の放送となった。それ以後三菱が協賛から撤退した後も、この「ダイヤモンドグローブ」の題名はその名残として続いている(ただし1990年代のごく一時期、三菱自動車工業のスポンサーがついていたことがあり、リング上に三菱ダイヤモンドマークが使われたことがあった)。 なお、世界タイトルマッチは「火曜ワイドスペシャル」などのゴールデン単発枠で「ダイヤモンドグローブスペシャル」後に「PREMIERE BOXING FIGHTS」として生中継[注釈 2] を行っていた。 ダイヤモンドグローブではファイティング原田、輪島功一、福田健吾、飯泉健二、上山仁、渡辺雄二、三谷大和、伊藤辰史、カズ有沢、コウジ有沢らのスターを生み出し、また1995年にはジョー小泉が実質的なプロモーターとして開催し10月三谷及び八尋史朗のダブル東洋太平洋王座決定戦、12月ルイシト小泉がWBC世界フェザー級王座、2001年には1月新井田豊がミニマム級、4月には坂田健史がフライ級の日本王座を獲得した試合を放映した。 近年は主に三迫プロモーションと提携して、隔月に同ジムのボクシング興行に後援・協賛の形で参加している。また、この興行の模様は地上波の深夜枠で録画放送される。 しかし、ボクシング人気が低迷すると、フジテレビもまたK-1・PRIDEといった新興格闘技の中継に傾いていた影響により、宮田ジムがプロモートする内藤大助VSポンサクレック・ウォンジョンカム3の世界戦の放映を打ち切るなど、ボクシング中継に熱心ではなくなった。 2008年8月に行われたJBC公認後初の女子世界タイトルマッチとなる風神ライカVSアン・サクラート、ウィンユー・パラドーンジムVS小関桃のダブル世界戦をCS生中継し、アンダーカードの山口直子戦とともに国内初の女子ボクシング生中継となった。このうち、ライカVSサクラート戦は地上波でも深夜録画で放送され、これが地上波初の女子ボクシング中継となった。12月8日に行われた初の日本人同士による女子世界戦、富樫直美VS菊地奈々子も放送。 2012年、しばらく途絶えていた定期放送を6月11日から再開した[1]。日本テレビ「ダイナミックグローブ」が2009年3月に地上波放送が打ち切られたため、現在地上波唯一のボクシング定期放送となっている。 2013年から局がアマチュア7冠の新人・井上尚弥と放送権契約を結び[2][3][4]、これに合わせて2月11日放送分でゲスト出演した[5]。 4月16日、同局として21年ぶりのゴールデンタイムのボクシング中継となった井上 vs 佐野友樹戦は「EXCITING TIME ボクシング中継」のタイトルで「カスペ!」枠で生放送された[6]。 8月25日、田口良一VS井上の日本ライトフライ級タイトルマッチとロンドンオリンピックミドル級金メダリスト村田諒太のデビュー戦となるVS柴田明雄戦を「ダイヤモンドグローブスペシャル」のタイトルで放送した(日曜19:00 - 20:54)。 11月3日には、10月21日に行われた原隆二VS國重隆の日本ミニマム級タイトルマッチを放送したが、ダイヤモンドグローブではなく「SPORT PLUS」枠としての放送だった。 12月6日、村田のプロ第2戦などと併せてWBC世界フライ級タイトルマッチ八重樫東VSエドガル・ソーサ戦も放送(『金曜プレステージ』枠)。同局での世界戦中継は2007年9月24日のアレクサンデル・ムニョスVS相澤国之戦(地上波では昼の時差録画)以来6年ぶり、ゴールデンタイムでは1992年11月20日のヘナロ・エルナンデスVS渡辺雄二戦以来21年ぶりの放送となる。一部アンダーカードは9日放送のダイヤモンドグローブと併せて録画放送された。 2014年9月5日には『金曜プレステージ』枠で放送。ただし直前の「キリンチャレンジカップサッカー2014」が19:00 - 21:27に編成されたため、21:30 - 23:22に繰り下げて放送し、21:27 - 21:30に短縮繰り下げた『FNN NEWS Pick Up』との接続はステブレレスになった(「キリンチャレンジカップ」との接続もステブレレス)。 2015年2月9日後楽園大会(メインは日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、内藤律樹VS伊藤雅雪)を以て、2003年より生中継されてきたフジテレビCSチャンネル・「LIVE!ダイヤモンドグローブ」終了が発表された。その後、地上波版「ダイヤモンドグローブ」については「フジバラナイト」枠で継続したが、「ダイヤモンドグローブスペシャル」は2015年5月1日に『金曜プレステージ』の後々身『金曜プレミアム』枠で放送された[7]。「ダイヤモンドグローブスペシャル」は2016年より「BOXING FES」改称。 FUJI BOXING2017年10月よりフジテレビのボクシングブランドとして「FUJI BOXING」が制定された。 プライムタイムなどの世界タイトルマッチ生中継を「FUJI BOXING」として放送し、定期放送枠も「FUJI BOXINGダイヤモンドグローブ」に改称された。 2020年9月よりフェニックスバトルは奇数月開催が「FUJI BOXINGフェニックスバトル」として定期放送されている。 2021年4月10日放送分(8日開催)からは、FOD・Tverで見逃し配信を行っている[8]。また、11月11日に行われるフェニックスバトル井上拓真対和氣慎吾のWBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王座決定戦はFODプレミアムでライブ配信された[9]。 2021年7月21日の「第79回フェニックスバトル」は、井上をゲスト解説に迎えてひかりTV[注釈 3] とdTVで生中継された[10]。これ以降も不定期でひかりTVで生中継されている。なお、ひかりTVで放送された興行の模様はフジテレビで録画放送されず、YouTubeの フェニックスバトル公式チャンネル で配信されている。 現在FUJI BOXINGとしては毎月第2火曜日に後楽園ホールで行われる興行をFODプレミアムで第1試合からライブ配信(6回戦以下のアンダーカードは実況なし)し、直後の週末深夜に地上波(関東ローカル)でメインイベント含む2試合程度録画放送(アンダーカードはダイジェスト)、さらにFOD・TVerで無料配信している。 一方でプライムタイム中継は2021年6月19日の井上尚弥対マイケル・ダスマリナスの世界バンタム級タイトルマッチを最後に途絶えており、それまでフジテレビで放送してきた井上尚弥・拓真兄弟や寺地拳四朗らの世界タイトルマッチはLemino、Amazon Prime Video、U-NEXTのいずれかで独占配信されている(後述も参照)。
他の配信サービス向け番組制作Amazon Prime Videoが帝拳・トップランクと提携して配信する「Live Boxing」には第1弾(2022年4月9日)から第8弾(2024年5月6日)までFUJI BOXINGスタッフが中継映像の制作にも関与していた。第9弾(2024年7月20日)以降はAX-ONへの委託に変更されたが、試合時間表示はFUJI BOXING仕様が継続して使われている。また、プライムビデオチャンネルにおいてFODの配信も行われており、FUJI BOXINGも視聴可能となっている。 U-NEXTが帝拳と提携して配信する「U-NEXT BOXING」には第3弾(2025年7月30日)よりFUJI BOXINGスタッフが中継制作を行っている[11]。 過去に興行を打っていたジム
番組出演者解説
実況※いずれもフジテレビアナウンサー ナレーション過去の出演者スタジオ部分はCS放送のみ。 スタジオ司会
スタジオコメンテーターMC
以下はSPのみ。 解説
ゲスト※SPのみ。 実況番組テーマ曲
派生番組
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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