ダークネス (2016年の映画)
『ダークネス』(原題:The Darkness)は2016年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。監督はグレッグ・マクリーン、主演はケヴィン・ベーコンが務めた。なお、本作のストーリーはマクリーン監督が人伝に聞いた実際の出来事を元にしたものである[4]。 本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2017年6月21日にDVDが発売された[5]。 ストーリーピーター・テイラーは家族と一緒にグランドキャニオンを旅行していた。散策中、マイケルは小さな洞窟の中に入り、その中で謎の文様が描かれた黒い石を発見し、それを誰にも言わずに持ち帰った。 帰宅後、家の中で怪奇現象―勝手に水道の蛇口が開いたり、浴室の鏡に複数の手形が付けられたりするなど―が発生するようになった。マイケルはそれらがジェニーの仕業であると主張したが、ピーターたちは彼の話をまともに受け取らなかった。数日後、ブロニーはステファニーが吐き気に悩まされていることを知り、娘を病院に連れて行くことにした。その際、ブロニーはマイケルを実家に預けた。ブロニーの母親はマイケルが飼い猫を殺そうとしている現場に遭遇し、それをピーターに言いつけたが、ピーターはその話を信じようとはしなかった。 ブロニーは自宅で発生する怪奇現象の原因を突き止めるべく、色々調べた結果、アナサジ族についての情報に辿り着いた。アナサジ族の信仰では、悪魔は洞窟の中にある石に封印されており、その石を持ちだした場合、悪魔はカラスやヘビの姿で人間の前に現れるのだという。悪魔は幼い子供に憑依し、彼/彼女らを自分たちの世界に連れて行くために「ダークネス」と呼ばれる出来事を引き起こすとされていた。悪魔を追い払う唯一の方法は石を元の場所に戻すことだった。ステファニーはアナサジ族の伝承について必死で説明したが、ピーターは「そんな迷信を信じるのか」と呆れるだけだった。しかし、一家を襲う怪奇現象はさらに激しさを増していき、ついには、ピーターも悪魔の存在を信じざるを得ない状況に追い込まれた。 キャスト※括弧内は日本語吹替[6]
製作2014年2月25日、ケヴィン・ベーコンとラダ・ミッチェルが映画『6 Miranda Drive』に出演することになったと報じられた[7]。4月11日、ダヴィード・マズーズの出演が決まった[8]。5月、ミンナ・ウェン、ルーシー・フライ、トリアン・ロング=スミス、マット・ウォルシュ、パーカー・マック、ジェニファー・モリソンがキャスト入りした[9][10][11][12][13]。 撮影・音楽2014年4月、本作の主要撮影がカリフォルニア州ロサンゼルスで始まった[14]。6月2日、ジョニー・クリメックが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[15]。 マーケティング・興行収入2016年2月12日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[16]。その際、本作のタイトルが『6 Miranda Drive』から『The Darkness』へと変更された。3月10日、本作のオフィシャル・トレイラー第2弾が公開された[17]。 本作は『マネーモンスター』と同じ週に封切られ、公開初週末に430万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[18]、その予想は的中した。2016年5月13日、本作は全米1755館で公開され、公開初週末に495万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[19]。 評価本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには32件のレビューがあり、批評家支持率は3%、平均点は10点満点で2.76点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ダークネス』はホラー映画お馴染みの要素に依存しており、しかも、その使い方も上手くない。全く怖くないホラー映画である。」となっている[20]。また、Metacriticには10件のレビューがあり、加重平均値は27/100となっている[21]。なお、本作のCinemaScoreはCとなっている[22]。 出典
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