トレン・デ・アラグア

トレン・デ・アラグア(Tren de Aragua)

またはアラグアの列車。ベネズエラ発祥のギャング組織。

概要

トゥレン・デ・アラグアは、アラグア州鉄道労働組合員らが不法行為で逮捕され、収監先のトコロン刑務所内で結成されたものである[1]。メンバーは出所するとベネズエラ国内はもとより、不法移民としてボリビアコロンビアチリペルーなどの南米諸国やアメリカ合衆国へ移動して拡大。各国で非合法活動を始めた。 2024年7月14日までに、アメリカのバイデン政権はトレン・デ・アラグアを国際犯罪組織に指定。アメリカ国内へ浸透していく様子を、バイデン政権高官は「新たに現出した危機」とも評した[2]

ベネズエラ国内では、2014年頃から誘拐強盗、薬物取引、麻薬密売、売春恐喝、金の違法採掘などに関与して台頭。2023年、ベネズエラ政府は軍と警察を動員して、幹部が活動拠点としていたトコロン刑務所を制圧。トレン・デ・アラグアを解体したと発表したが、幹部は逃亡した[3]

アメリカ合衆国からの追放

2025年に発足したアメリカの第2次トランプ政権は、国内の不法移民に非寛容の姿勢を見せた。同年3月、ドナルド・トランプ大統領は、長らく使用されていなかった敵性外国人法の発動に署名。同法に基づき、アメリカで拘束されていたトレン・デ・アラグアのメンバー238人を国外退去処分とされ、エルサルバドルテロリスト監禁センターに移された[4]

脚注

  1. ^ ベネズエラで誕生した犯罪組織トゥレン・デ・アラグア”. アゴラ (2023年11月10日). 2025年3月17日閲覧。
  2. ^ 米、ベネズエラのギャング団を国際犯罪組織指定 国内にも進出”. CNN (2024年7月14日). 2025年3月18日閲覧。
  3. ^ ベネズエラ、刑務所支配のギャング解体”. AFP (2024年9月24日). 2025年3月17日閲覧。
  4. ^ 米、ギャング容疑者をエルサルバドルへ送還 差し止め命令無視か”. AFP (2025年3月17日). 2025年3月17日閲覧。
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