ドイツの保存蒸気機関車一覧ドイツの保存蒸気機関車一覧を以下に示す。順次加筆予定 なお本項目では下記の略号を使用する。
特殊用途復元した車種
ドイツ国営鉄道の分類に該当する機関車01形01形はドイツ国営鉄道最初の制式機関車であり、第一次世界大戦後のドイツ復興を支え、第二次世界大戦後も旅客列車牽引用として長く使用された。単式2気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の幹線用高速旅客用機関車で、最大軸重20.25 t、直径2,000 mm の動輪を備える。初期生産グループは先輪径 850 mm で最高速度 120 km/h であったが、途中から先輪径が 1,000 mm に拡大され、最高速度も 130 km/h へ引き上げられた。競争試作された複式4気筒過熱式の姉妹機種である02形からの編入車10両を含み、第二次世界大戦後はドイツ連邦鉄道 (DB) とドイツ国営鉄道 (DR) の双方に承継され、それぞれ様々な近代化メニューが実施された。DB承継車については一部で新設計の高性能ボイラーへの換装を実施され、さらに1968年の形式称号改正で001形となって1973年秋まで定期運用に充当され、DR承継車については後述の01.5形への改造車もあったが、多くは概ね原形を保ったまま1980年代初頭まで現役で使用された。新造当初のボイラーは幹線用貨物機関車の43形(単式2気筒)および44形(単式3気筒)と共通設計で、その他各部についても徹底した規格化が実施されている。 そのため現存する保存機の中には、01 066のようにそうした姉妹機種各形式から必要な部品を調達することで動態保存機として再生されたものも存在する。
01.5形01.5形は第二次世界大戦後、高性能な01.10形を承継しなかったドイツ国営鉄道が、01形35両を大改装して作り出した単式2気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の高速旅客機関車。ボイラーを載せ替え、自国の石炭事情に合わせて火床面積を従来で20パーセント以上拡大、ソビエト・ロシア流の新技術が取り入れられ、8両についてはスポーク動輪をボックス動輪へ交換、流線形のカバーを一部に取り付けるなど、 様々な改造が実施された。
01.10形01.10形はドイツ国営鉄道が01形の後継として製造した、単式3気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の流線形高速旅客機関車。動輪径2,000mmだが、量産された制式旅客機としては最速かつ最強で、最高速度 140 km/h。配置機関区の関係で第二次世界大戦後全車がドイツ連邦鉄道 (DB) へ承継された。戦後は流線形カバーが撤去され、クランクピンなどへのローラーベアリングの採用、そして新型高性能ボイラーへの換装が実施された。さらに約半数については重油専燃に改造され、1968年の車両形式番号改正にあたっては、石炭炊きのままのグループが011形、重油専燃のグループが012形と改称されたが、1975年に最後の定期急行旅客列車運用を終えた。
03形03形はドイツ国営鉄道が01形を基本としつつ最大軸重 18 t の亜幹線用にボイラーなどを軽量化して設計した、単式2気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の軽量級高速旅客用機関車。そのボイラーはやはり亜幹線用単式2気筒急行貨物機である41形と共通設計で相互に部品の互換性がある。
03.10形重幹線用の01.10形に対応する最大軸重 18 t 級の単式3気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の軽量級高速旅客用機関車。03形の後継改良機種で、01.10形同様走り装置の大改良で最高速度を 140 km/h へ引き上げた。
05形05形はドイツ国営鉄道が製造した、単式3気筒過熱式で車軸配置2'C2'(ハドソン)の高速旅客用機関車。動輪径2,300mmで、05 002は史上初となる最高速度200 km/h 以上の世界速度記録(当時)を達成した。もっとも製造数はわずか3両に留まり、量産はなされなかった。
10形10形はドイツ連邦鉄道 (DB) が第二次世界大戦後1957年に試作した、単式3気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の高速旅客用機関車。各部に溶接組み立てを採用した完全新規設計の高性能機であったが、ディーゼル機関車の台頭により2両が試作されたに留まった。
15形15形は王立バイエルン邦有鉄道がS2/6型として試作した、複式4気筒過熱式で車軸配置2'B2'(ダブルエンダー)の軽量級高速旅客用機関車。1両のみが製造され、1907年に154.5 km/hのドイツ国内速度記録(当時)を達成した。
17形17形はドイツ統合後、ドイツ国営鉄道に編入された各邦有鉄道が保有していた種々雑多な車軸配置2'C(テンホイラー)の旅客用機関車をひとまとめにした形式である。その本来の出自ごとに、小数点以下の数字を変えた形式が多数存在する。
18形18形はドイツ統合後、ドイツ国営鉄道に編入された各邦有鉄道が保有していた種々雑多な車軸配置2'C1'(パシフィック)の高速旅客用機関車をひとまとめにした形式である。17形と同様、その本来の出自ごとに小数点以下の数字を変えた区分形式が多数存在する。 18.3形18.3形はバーデン大公国鉄道がIVh型として製造した、複式4気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の高速旅客用機関車。前世代のIVf型(18.2形)の改良型に当たり、2,100mm径の巨大な動輪を備える。
18.4-5形18.4-5形は王立バイエルン邦有鉄道がS3/6型として製造を開始し、その後ドイツ国営鉄道時代まで四半世紀にわたって製造を継続した、複式4気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の高速旅客用機関車である。直径1,870mmあるいは2,000mmの動輪を備え、最大軸重18t級である。
18.6 形(DB)18.6形は第二次世界大戦後、ドイツ連邦鉄道において上掲の18.5形から30両を抽出し、ボイラーを新型の高性能缶に載せ替えて軸重の重い01形に匹敵する性能発揮を可能とした、複式4気筒過熱式で車軸配置2'C1'(パシフィック)の高速旅客用機関車である。1960年代中盤まで使用された。
18.201形18.201はドイツ国営鉄道 (DR) が承継した戦前製の61形タンク機関車(動輪径 2,300 mm)を改造した高速旅客機。
19形
以降加筆予定 参考文献
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