ドライビング・フォー・クリスマス
「ドライビング・フォー・クリスマス」(Driving Home for Christmas)は、クリス・レアのシングル。オリジナルは1986年のシングル「ハロー・フレンド」(Hello Friend)のB面で、アルバム未収録曲であったが、再録音ヴァージョンがベストアルバム『ザ・ベスト・オブ・クリス・レア』(New Light Through Old Windows)に収録され、そこからの4枚目のシングルとして1988年12月に発売された[9][10]。2002年にも新たに再録音したヴァージョンでシングル発売している[11]。日本語タイトルは初出アルバムなどでは「ドライビング・フォー・クリスマス」と表記され[12][13]、その後のベストアルバムなどでは「ドライビング・ホーム・フォー・クリスマス」と表記されている[14][15]。 なお、アルバム未収録の1986年のB面オリジナル・ヴァージョンは、日本のみ発売の1987年のミニアルバム『スノウ』だけに収録されていたが[12][14]、その後2019年の『オン・ザ・ビーチ(デラックス・エディション)』(On The Beach (Deluxe Edition))に収録された[15]。 「ドライビング・フォー・クリスマス」は、1988年のシングル発売時には全英シングルチャートでも40位圏外(58位)であったが、後年にクリスマスソングの定番曲として世界各国で人気となり、2021年12月に全英チャートで10位を記録し[9]、プラチナディスクにも認定された[1]。 カバー・アーティストは、2011年にステーシー・ソロモンがカバーしシングル発売したことで知られている[16][17]。 制作背景「ドライビング・フォー・クリスマス」は、1978年にクリス・レアがロンドンのアビー・ロード・スタジオから故郷のミドルズブラまで帰らなければならなかった途中に書かれたものである[18][9]。 その頃はちょうど契約が切れ、レコード会社から鉄道の交通費も貰えず、やむなく節約のため妻の運転する車(オースチンのミニ)で雪の降る中を送ってもらうが、途中の渋滞で他の車の運転手に向って冗談めかして「私たちはクリスマスに家に帰るところ…」と鼻歌を歌い、街灯が点灯し車内が明るくなる時を見計らって歌詞を綴りこの曲が生まれたという[18][9]。 レアはこの楽曲をヴァン・モリソンのために書いたが、実現しなかった[9]。なお、夜中の3時頃にようやくレアと妻がミドルズブラの家に着いた時、床に1通の手紙があり、アメリカでの「フール」のヒットによる著作権料の小切手が同封されていて、家の困窮が救われたという[18]。 トラック・リスト
チャート記録週間
カバー・アーティスト出典は2023年の大澤誉志幸版を除き[16][17][49][50]
他の楽曲へのサンプリング出典は[52]
脚注
参考資料
外部リンク
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