ニセコビレッジ(英語: Niseko Village)は、北海道虻田郡ニセコ町にあるリゾート。YTLホテルズの子会社[2]。
概要
ニセコアンヌプリの裾野に広がる「ニセコユナイテッド」(ニセコアンヌプリ国際スキー場・ニセコビレッジ・ニセコ東急 グラン・ヒラフ・ニセコHANAZONOリゾート)の1つ[3]。スキー場、ゴルフ場、アクティビティ、宿泊施設、商業施設があり、冬期は各リゾート間と俱知安市街を結ぶシャトルバスを運行している。YTLコーポレーションによるリゾート開発が進められており、リッツ・カールトンブランドのホテルが開業する予定となっている[4]。
沿革
- 1982年(昭和57年):西武グループのコクドがニセコ町と第三セクター「ニセコ開発」を設立。「ニセコ東山スキー場」、「ニセコ東山プリンスホテル」開業[6]。
- 1984年(昭和59年):リフト増設、第2駐車場新設。
- 1986年(昭和61年):「ニセコゴルフコース」オープン[6]。
- 1992年(平成04年):「ニセコ東山プリンスホテルゴルフ場」(プリンスコース)オープン[6]。
- 1993年(平成05年):電子リフトチケットシステム「ニセコフリーパスポートシステム」導入。
- 1994年(平成06年):「プリンスゴンドラ」新設、「ニセコ東山プリンスホテル新館」開業[6]。
- 1995年(平成07年):「ニセコ東山プリンスホテルゴルフ場」(東山コース)オープン[6]。
- 1999年(平成11年):ニセコ開発が負債総額25億円で清算し、親会社の西武不動産が事業継承。
- 2005年(平成17年):老朽化のため2005-2006シーズンから東山ゴンドラを休止。
- 2006年(平成18年):新生プリンスホテル発足[7]。西武ホールディングスがグループ事業再構築の一環として、プリンスホテル保有のニセコ東山プリンスホテルなどのスキー・ゴルフ関連施設をシティグループの「シティグループ・プリンシパル・インベストメンツ・ジャパン」へ売却[6][8]。
- 2007年(平成19年):ウィンターガーデン・リゾーツ傘下の「ニセコ東山リゾート」による運営となる[9]。ゴルフ場の東山コースを閉鎖し、跡地に自然体験ゾーン「ピュア」オープン。2007-2008シーズンからコース名を「だべさ」「なまら」「みそしる」「じゃがいも」などに変更し、プリンスゴンドラは「ニセコゴンドラ」と改称。
- 2008年(平成20年):旧ニセコ東山プリンスホテル新館が「ヒルトンニセコビレッジ」[11]、旧本館が「ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ」としてオープン[12]。
- 2010年(平成22年):マレーシアの大手建設コングロマリット「YTLコーポレーション」がニセコビレッジを買収[2][13]。ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジがリニューアルオープン[14]。
- 2014年(平成26年):「カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス」、「ショッピング&ダイニングエリア」開業[15][16]。
- 2019年(令和元年):「ヒノデヒルズ・ニセコビレッジ」開業[17]。
施設
スキー場
営業期間は12月上旬から4月上旬まで(積雪状況などにより変更となる場合あり)。斜面構成は初級36%、中級32%、上級32%。
コース
- 初級者コース
- ファイナルフリング
- シェイキーニーズ
- ネクストステージ
- ばんざい
- ピュアマジック
- クルーザー
- アンフォゲッタブル
- メイクセンス
- エンチャントメント
- だべさ
- 迂回路
- 中級者コース
- ドントブリンク
- こぐま
- なまら
- じゃがいも
- ジャンクヤード
- ねっこの壁
- ざんぎ
- じょっぴん
- ワンダーランド
- 上級者コース
- ヤードセール
- みそしる
- スーパースティション
- こんぶ
- したっけロード
- シュノーケル
- 水野の沢(特別管理区域)
- 早朝よりパトロール隊が雪崩制御(アバランチコントロール)を実施[18]
リフト[19]
リフト名
|
乗車人員
|
全長
|
所要時間
|
備考
|
ニセコキッズマジックカーペット
|
|
33 m
|
1分
|
|
グリーンリーフマジックカーペット
|
|
51 m
|
1.5分
|
|
バンザイチェア
|
2名
|
427 m
|
4分
|
スキーセンター(旧東山ゴンドラ山麓駅)ニセコ最短のペアリフト 旧ファミリーロマンスリフト
|
コミュニティーチェア
|
2名
|
657 m
|
6分
|
ヒルトンニセコビレッジ前の初心者用低速ペアリフト、途中道路を横断する 旧プリンスロマンスリフト
|
モリノチェア[20]
|
2名
|
1,093 m
|
8分
|
ザ・グリーンリーフホテルそば
ニセコ最長のペアリフト 旧東山第1ロマンスリフト
|
ニセコゴンドラ
|
6名
|
2,660 m
|
9分
|
旧プリンスゴンドラ
ニセコビレッジのメインゴンドラ
|
ビレッジエクスプレス
|
6名/8名
|
816 m
|
3分
|
6人乗りリフトと8人乗りゴンドラの コンビリフト方式
観光用でも乗車可能
|
アッパービレッジゴンドラ
|
8名
|
250 m
|
1分
|
搬器が2連続のパルスゴンドラ方式
日本最短のゴンドラ
観光用でも乗車可能
|
東山ゴンドラ
(休止中)
|
4名
|
2,302m
|
不明
|
ニセコビレッジの旧メインゴンドラ
実態はほぼ廃止
|
カントリーロードチェア
|
2名
|
1,016 m
|
7分
|
旧ダウンヒル第2ロマンスリフト
2005年辺りからゴンドラ運休時のバイパス用リフトに降格したが、2024-2025シーズンで再び定期運行に復帰した
|
スピーディーワンダー (ロープトゥ・リフト)(廃止済み)
|
|
120 m
|
1.4分
|
上級者エリア・水野の沢連絡用
2021-2022シーズンで廃止・撤去された
|
ワンダーランドチェアA(休止中?)
|
1名
|
839 m
|
5分
|
シングルパラレルリフト、2021-2022シーズンより搬器がつかなくなった
旧ダウンヒル第3Aリフト
|
ワンダーランドチェアB
|
1名
|
802 m
|
5分
|
メインで運行している、A線より少し短い 旧ダウンヒル第3Bリフト
|
ダウンヒル第1A・B線
(ほぼ廃止状態)
|
1名
|
913m
|
不明
|
第3駐車場(廃止)用のシングルパラレルリフト、2016-2017シーズンで山頂操縦室が撤去された
|
-
バンザイチェア(2022年2月撮影)
-
-
ニセコゴンドラとヒルトンニセコビレッジ(2022年2月撮影)
-
ビレッジエクスプレス(2022年2月撮影)
[21]
-
モリノチェア
[20](手前)とビレッジエクスプレス降車停留場の建屋(奥)、建屋には6人乗りリフト搬器が格納されている(2022年2月撮影)
-
アッパービレッジゴンドラ(2022年2月撮影)
-
コミュニティチェア(2022年2月撮影)
-
カントリーロードチェア(2022年3月撮影)
-
ワンダーランドチェアA線(右側)・B線(左側)、左側にザ・ルックアウトカフェ(2022年2月撮影)
-
ゲレンデ「ワンダーランド」からワンダーランドチェア(中央→右下)、カントリーロードチェア(中央→奥)、旧・東山ゴンドラ山頂駅(左上)を望む(2022年2月撮影)
-
スピーディーワンダー(ロープトゥ・リフト)、上部に旧・東山ゴンドラ山頂駅(2022年2月撮影)
-
ショッピング&ダイニングエリア内・居酒屋&バー「トゥスティックス」に設置され、待合席として使われている旧・東山ゴンドラ搬器(2022年2月撮影)
ゴルフ場
ニセコビレッジゴルフコース
『ワールド・ゴルフ・アワード 2014・2015・2016』日本国内ベストゴルフコース部門受賞[22][23]。
OUT |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
TOTAL |
|
BLUE |
388 |
543 |
309 |
175 |
440 |
333 |
486 |
161 |
434 |
3,269 |
|
WHITE |
355 |
528 |
294 |
152 |
402 |
314 |
472 |
146 |
408 |
3,071 |
|
RED |
290 |
450 |
248 |
138 |
339 |
244 |
435 |
114 |
344 |
2,602 |
|
Par |
4 |
5 |
4 |
3N |
4 |
4 |
5D |
3 |
4 |
36 |
|
IN |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
TOTAL |
G.TOTAL
|
BLUE |
721 |
418 |
378 |
188 |
390 |
405 |
542 |
147 |
387 |
3,576 |
6,845
|
WHITE |
704 |
400 |
346 |
172 |
355 |
390 |
504 |
127 |
353 |
3,351 |
6,422
|
RED |
578 |
333 |
255 |
115 |
285 |
308 |
435 |
106 |
296 |
2,711 |
5,313
|
Par |
6 |
4 |
4 |
3 |
4 |
4 |
5D |
3N |
4 |
37 |
73
|
ニセコゴルフコース
ニセコビレッジからは車で約20分離れた場所にある。
OUT |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
TOTAL |
|
BLUE |
401 |
189 |
523 |
417 |
214 |
359 |
447 |
360 |
507 |
3,417 |
|
WHITE |
372 |
165 |
498 |
389 |
190 |
322 |
420 |
337 |
483 |
3,176 |
|
SILVER |
372 |
142 |
463 |
389 |
164 |
258 |
385 |
302 |
458 |
2,933 |
|
RED |
322 |
122 |
428 |
316 |
120 |
235 |
327 |
241 |
414 |
2,525 |
|
Par |
4 |
3 |
5 |
4 |
3 |
4 |
4 |
4 |
5 |
36 |
|
IN |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
TOTAL |
G.TOTAL
|
BLUE |
358 |
505 |
448 |
239 |
397 |
390 |
523 |
193 |
335 |
3,388 |
6,805
|
WHITE |
339 |
475 |
419 |
206 |
341 |
376 |
486 |
177 |
311 |
3,130 |
6,306
|
SILVER |
317 |
447 |
389 |
177 |
341 |
332 |
443 |
164 |
290 |
2,900 |
5,833
|
RED |
280 |
414 |
358 |
128 |
284 |
288 |
404 |
153 |
238 |
2,547 |
5,072
|
Par |
4 |
5 |
4 |
3 |
4 |
4 |
5 |
3 |
4 |
36 |
72
|
自然体験グラウンド「ピュア」
アクティビティ
- レールスライダー
- ツリートレッキング
- ピュア クイックジャンプ
- ピュア アクション
- ピュア アドベンチャー
- バドミントン
- ゴルフカート散策
- ディスクゴルフ
- パークゴルフ
- スナッグゴルフ
- 遊覧ゴンドラ「ビレッジエクスプレス」
宿泊施設
ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ
- 客室
- デラックス・キング・ルーム(23m2)96室
- デラックス・ツイン・ルーム(23m2)96室
- コーナースイートルーム(46m2)8室
- レストラン・バー
- ラウンジ&バー「トミオカホワイト」
- レストラン「五色」
- 温泉・スパ
- グリーンリーフ温泉「美人の湯」(源泉掛け流し)
- ザ・グリーンリーフスパ(冬期のみ営業)
- その他
- アートスペース「グリーンリーフ・ロビーギャラリー」
- 売店「サクラショップ」
- 多目的ホール「ベースキャンプ」
ヒルトンニセコビレッジ
『ワールドスキーアワード2013・2014・2015・2016』ジャパン・ベスト・スキーホテル部門最優秀賞受賞。
- 客室
- デラックス ファミリールーム(26~28m2)
- デラックスルーム(26~28m2)
- ヒルトンルーム(26~28m2)
- デラックス パノラマルーム(38m2)
- スイートルーム(60m2)
- レストラン・バー
- バー&グリル メルト
- バー&ラウンジ ザ・フレイム
- 日本料理 シサム
- 鉄板焼 ピルカ(予約制)
- 寿司 レラ
- パブ エゾ
- レストラン 羊蹄(冬期のみ営業)
- ザ・ルックアウトカフェ(冬期のみ営業)※『JCD インターナショナル・デザインアワード 2011』Best100入選(食べること部門)[24]
ザ・ルックアウトカフェ(2022年2月撮影)
- 温泉・スパ
- 宴会場・会議室[25]
- 大宴会場「北海道」(最大収容人数900人)
- 中宴会場「アンヌプリ」(最大収容人数280人)「東山」(最大収容人数230人、3つの会場に分割できる)
- さくらそう(最大収容人数25人)
- こまくさ(最大収容人数25人)
- その他
- フィットネスセンター(24時間営業)
- ショップ
- ワッカショップ
- 北海道アートギャラリー
- ヒルトンショップ
カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス
伝統的な日本の長屋をモチーフとした8戸(4戸1棟の計2棟)からなる高級タウンハウス[15][26]。YTLホテルズの新ブランド「KASARA」第1号となる施設は、「渋み」というインスピレーションのもとに7つの主要原理(考古、簡素、自然、幽玄、不均斉、静寂、脱俗)を取り入れている。各タウンハウスは2階建て、6名までの宿泊が可能となっており、専任のコンシェルジュがつく。スキーシーズン中は、宿泊する曜日によって最低宿泊日数が決まっている。また、タウンハウスの自由保有権の販売を行っている。「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」(SLH)加盟。
ヒノデヒルズ・ニセコビレッジ
高級ホテルレジデンスであり、客室は79室ある。宿泊者専用の浴場を設けており、天然ナトリウムを多く含む温泉となっている[27]。また、冬季はスキー場からのスキーイン・スキーアウトが可能となっており、スキーバレーも備えている[27]。
- 客室
- 1ベッドルームスイート(1Bedroom Suite、74m2)
- 2ベッドルームスイート(2Bedroom Suite、111m2)
- 3ベッドルームスイート(3Bedroom Suite、148m2)
- ステュディオスイート(Studio Suite、64m2)
- デラックスルーム(Delux Room、38m2)
- レストラン
- 温泉
- スキーバレー
- スキー・スノーボード保管所
- レンタルコーナー
- リフト券売機
ショッピング&ダイニングエリア
伝統的な日本の町屋の建築をコンセプトにした商業施設。『JCD インターナショナル・デザインアワード 2015』Best100入選(大規模商空間部門)[28][29]。
- 居酒屋&バー「トゥスティックス」
- スイーツ&カフェ「ビレッジパティスリー」
- シーフードレストラン「クラブジャック」
- 北海道郷土料理「やん衆天」
- 小樽大正硝子館
- ブーツソリューションズ
- アイゲート イケウチ
- アイゾーン イケウチ
アクセス
このほか、ウインターシーズンにはニセコバスにより、ニセコアンヌプリ国際スキー場・ニセコビレッジ・ニセコ東急 グラン・ヒラフ・ニセコHANAZONOリゾートの4スキー場間を結ぶ「ニセコユナイテッドシャトルバス」が運行され、通常運賃のほかにニセコ全山共通リフト券の有効ポイント(回数券)を1ポイント使って利用出来るが、各種時間券・日券・シーズン券を持っている場合は無料で利用出来る[30][31]。
脚注
参考資料
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
ニセコビレッジに関連するカテゴリがあります。