ニューパルサー
ニューパルサー (NEW PULSAR) は、1993年に山佐が開発・販売したパチスロ機である。略称「ニューパル」。モチーフはグリム童話のかえるの王子様から取られている。キャッチコピーは「魔女の誘惑、魔性の快感」。 山佐初の4号機0号機時代から同社のロングシリーズとして存在したパルサーシリーズ。大量リーチ目がウリだった本シリーズは、2号機の『ビッグパルサー』でキャラクター路線と大量リーチ目でヒットを飾り、3号機ではパルサーシリーズは登場しなかったものの、『ビッグパルサー』を踏襲した『スーパープラネット』が13万台のセールスを記録し大ヒットを果たした。そして、4号機時代となりその路線を変更することなく同社初の4号機として『ニューパルサー』が登場した。キャラクター路線としてビッグボーナス絵柄にカエルを採用。そして1000通りを超えるリーチ目を搭載して登場した。 当初は注目されなかったが、第3リール停止時のストップボタンを離すと払い出しがされるというシステムも搭載され、もったいぶってボタンを押しこんだ状態でいる(いわゆるネジリ)ことが可能になり、後に『ジャグラー』の告知ランプ点灯のタイミングにも採用され、現在では殆どのマシンに搭載されている。 リーチ目概要本機、そして同社としても、大量リーチ目が一つのウリである。本機のリーチ目は、基本的に左リールにボーナス絵柄があることが条件である。その上でボーナスの山型やV型、L型など存在する。しかし、現在はビッグボーナス一直線がリーチ目というマシンが多数存在するが、本機においては一部リーチ目にならない目も存在する。本機の配列上チェリーの上下にはボーナス絵柄が存在し、角・中チェリー時のボーナス絵柄の右リールの対角線上のボーナス絵柄全てがリーチ目になる。 そして、右リールのオレンジ・チェリー・7(左リール上or下段にボーナス絵柄が条件)が初めて採用され、後に「ゲチェナ(下段チェリー付7)」という語呂の良い略称も与えられ、現在では殆どのマシンで採用されるほどの定番リーチ目となっている。更には、中段ベル・ベル・オレンジなどの小役ハズレ目や一瞬ではリーチ目に見えないようなマニアック目も存在した。 逆押しですべてのリールにおいて全くボーナス絵柄が出現しない形(全リール枠外)もリーチ目である。 名機同社の4号機第一弾として登場したにも関わらず、愛らしいキャラクター路線に大量リーチ目、更には微弱ながらも4号機特有の攻略法が通用し、そして重厚感溢れるFM音源など4号機初期にありながら完成度の高いマシンだったため、最終的には22万台を売り上げ、『北斗の拳』が記録を塗り替えるまでの10年間売上No.1の地位を維持しつづけていた。全盛期は本機がホールに設置されているパチスロ機の7割以上を占めるほどで、山佐自身が「ホールに新機種を売り込んでも、(ニューパルを)なかなかはずしてくれない」と語るなど、ホールからも絶大な信頼が得られていたことを窺わせるエピソードもある。[要出典] 多数存在するリメイク4号機の歴史にその名を刻む『ニューパルサー』であるが、後継機種として『ワイワイパルサー2』『ケロケロパルサー』『ワンパクパルサー』と立て続けにリリースしていくものの、『クランキーコンドル』(ユニバーサル販売)から始まった技術介入時代の到来により、パルサーシリーズはもとより山佐自体が苦戦を強いられることになる。そして、新筐体開発による旧筐体在庫処分のために2000年に『ニューパルサーR』としてリメイクされる。中身はそれまでの『ニューパルサー』とほとんど変わらない[1]ということでヒットするが、このおかげで旧筐体の在庫処分ができたものの受注が残ったままニューパルサーシリーズが品切れとなってしまい、新筐体バージョンとして2001年に『ニューパルサーT』が登場する。そして、2003年には『ニューパルサーRX』、2004年には『ニューパルサーX』、そして2005年の『ニューパルサーRZ』が最後のシリーズとなる。
ニューパルサー中ボタン攻略法騒動パチスロ必勝ガイド(白夜書房)が、ニューパルサーに攻略法が発覚したという未確認情報を緊急差込スクープと称して掲載したことが発端となった騒動。ビッグボーナス後に限り、特定の手順で連チャンを誘発できるという内容で、騒動後は中ボタンの反応が悪くなったニューパルサーが目立ったという。 攻略理論としては、「ニューパルサーは役抽選を二段階で判定しており、一段階目は小役抽選かボーナス抽選かの振り分けが行われ、比率は63:1」「ボーナス抽選が選択された場合、攻略法により二段階目はフリーパスとなり、必ずどちらかのボーナスに当選」という流れとなる。要は、ボーナス確率が1/64にアップするという攻略法である。
ニューパルサーシリーズの変遷
※5号機においては、岡山県の直営店『エンドレス』他数店舗にしか設置されなかった『RED(Evolutionのデザイン違い)』『ニューパルサ402(大量獲得BIG搭載、Evolutionのデザイン違い)』『キャプテンパルサー(獲得枚数の違うBIGが2種類5フラグ搭載。クアトロリールに止まる絵柄で獲得枚数が変化)』が存在する。 ゲーム機
以下はパッケージソフトとして発売された作品と収録機種。
ボーナス確率・機械割
※初代ニューパルサー、メーカー発表の数値 ニューパルの日本機が発売されてから2021年で28周年であることから、2月28日が「ニューパルの日」として日本記念日協会に登録された[2]。 外部リンク
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