ノー・カラーズ・レコード
ノー・カラーズ・レコード (No Colours Records)は、ドイツ・ザクセン州・ノルトザクセン郡・ミューゲルンに本社を置くレコード会社。主にブラックメタルの作品をリリースしている[1]。サブレーベルにIG・ファルベン (IG Farben)、メタル・インクイジション・レコード (Metal Inquisition Records)、サイレンスライク・デス・プロダクションズ (Silencelike Death Productions)、ブラック・ウィッチリー・レコード (Black Witchery Records)、ヴィニル・マニアック・レコード (Vinyl Maniac Records)がある[1][2]。 背景ノー・カラーズ・レコードは、ほとんどブラックメタルの作品をリリースしてきたが、スラッシュメタルやデスメタルのようなエクストリーム・メタルの作品も一部でリリースしている。ノー・カラーズ・レコードがリリースしたCD作品の多くは、アナログ・レコード盤も限定盤としてリリースされている。それに加えて、Tシャツやアップリケのようなマーチャンダイジングの商品の販売も行っている。 ノー・カラーズ・レコードは、ポーランドのグレイヴランドのロブ・ダーケンのサイド・プロジェクト(Lord Wind、Infernum)の作品も多くリリースしている。このほかにレーベルには、ナショナル・ソーシャリスト・ブラックメタルバンド・Thor's Hammerも所属していたが、政治的な主張とは無縁のバンドとも数多く契約している。 歴史ノー・カラーズ・レコードは、1993年にシュテフェン・ゾップ (Steffen Zopf)によって設立された[1]。レーベル最初のリリースは、ディム・ボルギルの1stアルバム『For All Tid』[3]。また、グレイヴランドも1995年にリーサル・レコードを離脱した後、非常に多くの作品をリリースしている[4]。1996年には、アブサード[5]やFalkenbachのデビューアルバムをリリースした。 1999年には、Nargarothと契約。1999年10月6日、ドイツ警察による家宅捜索を受ける[6]。この時、ノー・カラーズ・レコードに加えて、クライストハント・プロダクションズやダーカー・ザン・ブラック・レコード[注釈 1]も同様に捜索を受けた[6]。 その他にも、フィンランドのサタニック・ウォーマスターやウクライナのノクターナル・モルトゥムとも契約していた。 受容ロック・ハード誌やサーチライト誌のような音楽雑誌では、ノー・カラーズ・レコードは、ナショナル・ソーシャリスト・ブラックメタルシーンに貢献している企業であると見做されている[6][7]。 ドイツのメディアもまた、2007年8月19日に発生した暴動について報告しながら、ノー・カラーズ・レコードについてレポートしている[8]。ドイツの新聞・ディー・ターゲスツァイトゥングは、ノー・カラーズ・レコードをナチのインターネットフォーラムにおける"national mail order"として推されていると報告している[9]。それにも関わらず、ザクセン州のVerfassungsschutzは、この分類に賛同せず、監視することも否定している[9]。 アーティスト一覧現在の所属アーティスト
過去の所属アーティスト
注釈脚注
外部リンク |
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