バスカード (岩手県交通・岩手県北自動車)
![]() 本項目では、岩手県交通(県交通)・岩手県北自動車(県北バス)が発行するバスカードについて解説する。 概説磁気式乗車カード(バスカード)[1][2]で、制度上は回数乗車券の位置付けである。種類は普通カード、通学カード、買物カードの3種類あった[3]。 かつては岩手県交通・県北バス共通バスカードとして発売され、県交通・県北バスの間で共通利用が可能であった。2008年10月31日収支改善および原油高騰等を理由に通学カード、買物カードが販売を終了した[4]。両社の経営環境の変化のため、2010年3月31日をもって共通利用を終了した。カードの共通乗車にあたっては1年ごとの契約としており、2009年9月までの期限後、契約更新について協議が行われたものの、継続は困難と判断されたことによる。2010年4月以降、県交通のカードでは県交通と奥州市営バスのみ、県北バスのカードでは県北バスと岩泉運輸のみでしか利用できなくなった。これに伴い、共通乗車取り扱い終了翌日の2010年4月1日から5月31日までの2か月間[5]、無手数料での払い戻しを実施した[6][7][8]。 その後、車両のカード読み取り機器が耐用年数に達してきたことと、製造業者の減少によって修理や代替が困難になってきたことから、ICカード乗車券に切り替えることとなった[9]。2022年、県北バスでは同年2月19日からのICカード乗車券「iGUCA」導入に伴い、同年1月31日をもってバスカードの発売を終了[10]、車内での利用も同年7月31日で終了した。残額については、2023年1月31日まで払い戻しまたは「iGUCA」への移行を取り扱っていた[11]。なお県北バスでは、106急行バスにおいて2020年9月28日よりキャッシュレス決済(Visaのタッチ決済、PayPay、Alipay、LINE Pay、楽天ペイ)も導入されている[12]。 また県交通でも、2021年3月27日よりICカード乗車券「Iwate Green Pass」を導入した[13]。県交通では経営上の理由から全車両の機器を一斉にICカードへ切り替えることはせず、段階的に導入していくこととしている。またICカード対応車両ではバスカードが利用不可であるため、バスカードのみ利用可の車両とICカードのみ利用可の車両が混在する状況になっていた[9][14]が、2025年2月までに遠野営業所管内[15]を除く全車両がICカード対応となった[16][17]。また、2024年9月をもって盛岡都市圏管内[18]ならびに2024年12月をもって北上都市圏管内[19]では払い戻しを終了した。奥州・一関地区でも2025年6月をもって払い戻しを終了する予定[20]。 なお、「Iwate Green Pass」と「iGUCA」は、「Suica」機能付きかつ交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応しているため、県交通・県北バスの間で相互利用可能である。ただし、サービスや交通ポイントは独自のものとなる。 利用可能だった事業者・路線
払い戻し箇所過去の販売箇所
種類出典:[3]
利用方法基本的には、乗車時と降車時にカードをカードリーダーに通す。車両の仕様により「2リーダー車」(中乗り前降り)と「2ウェイ車」(前乗り前降り)が混在している。読み取り機は裏面に残額が印字されるタイプではない[3]。
残高不足の場合は「ピピピ」と音が鳴ると同時にカードが機器内に止まるが、その際は別のカードか現金と合わせて支払うことになる。また通学カードを利用の場合には、識別のために残高不足などに係わらず「ピピ」と音が鳴る。 脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia