ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム
『ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム[注釈 1]』(原題:Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome)は、アメリカ合衆国のファンク・バンド、パーラメントが1977年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。 背景『マザーシップ・コネクション』(1975年)で初登場したキャラクターのスター・チャイルドと、スヌーズ・ガンでファンク感覚を麻痺させる「Sir Nose D'Voidoffunk」との戦いをコンセプトとした作品で、パーラメントは後の作品でも、この戦いの続きを描いた[2]。なお、収録曲「バップ・ガン」のタイトルは、スター・チャイルドの武器(撃たれるとファンク力が上がる)の名前である[2]。本作のオリジナルLPには、8ページのコミックと「Sir Nose D'Voidoffunk」のポスターが封入されており[3]、コミックを描いたオーヴァートン・ロイドは、本作を機にPファンク・ファミリー入りを果たした[4]。 「フラッシュ・ライト」は、元々はブーツィー・コリンズ率いるブーツィーズ・ラバー・バンド用に作られた曲である[5]。なお、クレジットによれば、コリンズは本作のレコーディングでベースもギターも弾いておらず、ベースはコーデル・モースンが担当した[3]。 反響・評価アメリカのBillboard 200では、パーラメントのアルバムとしては『マザーシップ・コネクション』と並ぶ最高位の13位を記録した[1]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは2位に達した[1]。本作からのシングル「フラッシュ・ライト」は、Billboard Hot 100で16位に達して自身2作目の全米トップ40シングルとなり、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートではバンドにとって初の1位獲得を果たした[1]。 Ned Raggettはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「明らかにバンドの最高傑作の一つ」「少なくとも3曲は、パーラメントが発表してきた曲の中でも最良の部類に入る」と評している[6]。アージ・オーヴァーキルは、本作収録曲「ファンケンテレキー」の歌詞からバンド名を取った[6]。 収録曲
参加ミュージシャン
脚注注釈
出典
|
Portal di Ensiklopedia Dunia