フェイヴァリットトリック
フェイヴァリットトリック(Favorite Trick、1995年 - 2006年)はアメリカの競走馬。2歳にして年度代表馬に選出されるという史上3頭目の快挙を達成した。デビューから引退まですべてのレースでアメリカの名騎手パット・デイが騎乗している。 戦績1997年4月のメイドン(未勝利戦)でデビュー勝ちを収めると、ここから連勝街道を驀進。ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル、ホープフルステークスという2つのG1を含む8戦8勝、そのほとんどが圧勝という完璧な成績を収める。この活躍が評価され、エクリプス賞最優秀2歳牡馬はもちろんのこと、ブリーダーズカップ・クラシックを含むG1・2勝のスキップアウェイ、二冠馬シルバーチャームらを抑え、年度代表馬にも選出された。2歳馬の年度代表馬は1952年のネイティヴダンサー、1972年のセクレタリアトに次ぐ史上3頭目、25年ぶりの快挙であった[1]。 翌年の初戦も勝ちデビュー以来の連勝を9に伸ばすが、ここから陰りが見え始める。次走アーカンソーダービーでヴィクトリーギャロップの3着に敗れ連勝が止まると、ケンタッキーダービーではリアルクワイエットの8着と惨敗してしまう。このあとG2で2勝したが前年の輝きを取り戻すことはできず、芝にも活路を求めたが実らなかった。ブリーダーズカップ・マイル8着を最後に引退、種牡馬となった。 種牡馬引退後はケンタッキー州のウォルマックファームで種牡馬となったが、産駒は8世代でG3勝ち馬が2頭と失敗に終わった。のちにフロリダ州のクローバーリーフファームを経て、ニューメキシコ州のJEHスタリオンステーションに移動。2006年6月6日に発生した火災に巻き込まれ、同じく名競走馬のサラトガシックスら5頭の種牡馬とともに焼死した[2]。 ウォルマックファームを離れて以降はおもにクォーターホース用種牡馬として供用されており、クォーターホースの最高峰競走チャンピオンオブチャンピオンズなどを勝ったGood Reason SAをはじめとする数々の活躍馬を出している。なお、クォーターホースは人工授精での繁殖が認められており、死後も保存された精液が提供されている。 主な勝ち鞍
血統表
脚注
外部リンク
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